2016年6月9日木曜日

【翻訳】Daily Digest: And I Cannot Lie/ティムール突撃陣形

誰もが一度は悪さを考えた、これを使っています。



原文はこちら

訳あって何と言ったらいいのか解らないが、とにかくこのデッキが好きだ。これはティムールアグロと言うべきなんだろうが、突撃陣形デッキだろう。
もう少しじっくり見てみるとこれは死者を冒涜するものデッキでもあり、環境に合っている。
現在のスタンダードは人間アグロ、緑白トークン、カンパニーデッキ等、生物であふれかえっている。
対戦相手にへのバウンスつきの「丘巨人」は序盤の相手の努力を水泡に帰す上、このデッキの立ち上がりの遅さともかみ合っている。

しかし、立ち上がりの遅さは弱みにはならない。
序盤に高タフネスクリーチャーを展開すると相手は戦線を拡大したくなる、したがってバウンスされた時の被害も大きくなる。
相手が遅いゲームを望んで除去を打ってくるようであれば「ミジウムの干渉者」、「きらめき」によって躱せばいい。戦線を維持しながら相手は攻撃に移れなくなる。
最終的に、デッキ内のクリーチャーのタフネスの高さと3色のマナベースにより「光輝の炎」を採用できるのだ。

「突撃陣形」の採用によりデッキはアグレッシブに動く事もできる。
3マナ以下でタフネス4以上の生物と4マナでタフネスが9の生物が入っているのだから。
「黄金夜の懲罰者」による9点クロックを前に、相手はダメージを2倍にできるメリットを享受できないまま敗れ去るだろう。
このデッキではほぼ2回の攻撃で勝負を終わらせられるので相手からしたらマスト対処である。

このデッキは最近のものなので、コントロール相手には厳しい構成になっている。
デッキの生物は「突撃陣形」がないとクロックが低いし、エンチャント除去がしばしば積まれるのでこのデッキが今後も強いという保証はない。
クリーチャーのタフネスが高いので「衰滅」が効かず、コントロールは1体でも「衰滅」で対処できないとかなり厳しい戦いを強いられるが、「黄金夜の懲罰者」がいると白黒コントロールなら「ゼンディカーの同盟者、ギデオン」で10点クロックだし、グリクシスコントロールなら「ゴブリンの闇住まい」と「ゲトの裏切り者、カリタス」でライフレースは逆転する。

Daniel Sughroueはさすがに賢い、デッキの弱さを補うサイドボーディングをしている。
「否認」「熱線の幻視」「薄暮見の徴募兵」はいずれもコントロール相手に強力で、デッキ内の生物や突撃陣形を出してからカウンターを構えやすい(いずれもコストが軽い)。

あと一歩足りないと感じたら「巨人の陥落」を入れよう。
1マナのクリーチャーによって「巨人の陥落」を怒涛コストで唱えやすい。

「塵への崩壊」が疑問だ。ランプを想定しているのだろうが、この1枚で著しく有利になるかと言うと疑問だ。
むしろデッキのアグレッシブさに注目して本体火力を積んだ方がいいと思う。相手がフルタップした際にでも叩き込め。

このデッキはクールでスタンダードに新たな可能性を示してくれている。
今のスタンダードはこのような選択肢も許されていて非常にダイナミックな環境である事が解る。
トップメタデッキはその他大勢を蹂躙しているが、このデッキならあるいは。

クリーチャー(24)
2 火口の精霊
2 薄暮見の徴募兵
4 黄金夜の懲罰者
4 ジャディの横枝
4 ミジウムの干渉者
4 死者を冒涜するもの
4 シディシの信者

呪文(11)
4 突撃陣形
3 きらめき
4 光輝の炎

土地(25)
2 森
3 島
2 山
4 燃えがらの林間地
3 進化する未開地
3 獲物道
3 伐採地の滝
2 シヴの浅瀬
3 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
2 薄暮見の徴募兵
3 熱線の幻視
1 払拭
3 巨人の陥落
2 否認
3 塵への崩壊
1 溶岩の地割れ

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