【翻訳】Daily Digest: Did You Expect Anything Less?/スゥルタイコントロール（スタン）

環境の中心となるのか、一過性のもので終わるのか。



原文はこちら。

先週末、一部の昂揚デッキが「呪文捕らえ」と「集合した中隊」で溢れかえる世界を切り抜けて勝ち上がってきた。Ali Aintraziのスゥルタイは「約束された終末、エムラクール」にたどり着くまでコントロールするデッキだ。

Aliのリストを見たところ俺は感づいた、これは昂揚デッキではない。
確かにリストには「ウルヴェンワルド横断」や「墓後家蜘蛛、イシュカナ」といった昂揚カードは入っているが、昂揚の達成を目指すようなデッキではないんだ。昂揚に頼る構築にはなっていないが、ロングゲームになるので昂揚は自然に達成されるわけだ。
（過度に昂揚に寄せた結果）「残忍な剥ぎ取り」が2/2のまま「森の代言者」や「反射魔道士」の前に止まってしまう事がない。

Aliのリストは4種のプレインズウォーカーの入ったフレンズデッキになっており、2種類の誓いと組み合わせてターンを経るごとに少しずつアドバンテージを稼げる。
プレインズウォーカーに襲いかかる脅威は「衰滅」で一掃し、相手が疲弊したところで「棲み家の防御者」、「龍王シルムガル」又は「約束された終末、エムラクール」でケリをつけよう。

「ヴリンの神童、ジェイス」「ジェイスの誓い」「面晶体の記録庫」はAliが昂揚のために妥協した部分と思われるが、単体で充分強いカードだ。
記録庫だけ怪しいが、「棲み家の防御者」、他の重たいカード、ミシュランの存在を考えるとマナはいくらでも欲しいし最悪ドローになるんだからこれでいいのだろう。

Aliはクリーチャーが並ぶデッキを想定しており、ランプのような巨大な生物を使うデッキには厳しそうだ。しかしサイドの「即時却下」と「知恵の拝借」で対応できる。特に「即時却下」は「世界を壊すもの」「絶え間ない飢餓、ウラモグ」「約束された終末、エムラクール」に対する明確な回答だ。

環境序盤は受けのデッキが弱いと言われるが、ここでこのようなデッキが結果を残したのは驚きだ。だが、これはAli Aintrazi程のキャリアがあったこそ成し得た事だし、加えて今回はバントカンパニーとスピリットデッキがメタの中心になる事が見え見えだった。

衰滅デッキは白黒コントロールやグリクシスコントロールがあったが、今回のデッキが新たに加わるかもしれない。

スゥルタイコントロール

クリーチャー(14)
2 棲み家の防御者
4 森の代言者
1 龍王シルムガル
1 約束された終末、エムラクール
1 墓後家蜘蛛、イシュカナ
4 ヴリンの神童、ジェイス
1 巨森の予見者、ニッサ

プレインズウォーカー（3）
2 最後の望み、リリアナ
1 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス

呪文(19)
4 面晶体の記録庫
1 闇の掌握
1 殺害
1 研究室の捜索
1 究極の価格
2 ジェイスの誓い
1 リリアナの誓い
4 衰滅
2 破滅の道
2 ウルヴェンワルド横断

土地(26)
3 森
2 島
4 沼
3 詰まった河口
4 進化する未開地
4 風切る泥沼
2 伐採地の滝
4 窪み渓谷

サイドボード(15)
2 ラムホルトの平和主義者
2 死の重み
3 即時却下
1 龍王シルムガル
1 墓後家蜘蛛、イシュカナ
2 ゲトの裏切り者、カリタス
1 最後の希望、リリアナ
1 苦い真理
2 知恵の拝借

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