2016年6月13日月曜日

【翻訳】Analyzing Standard's Two Best Decks/スタンダードの二大巨頭を分析する

最近触れていなかった、スタンダードです。
ウェスコーの記事は、そう、長い。


原文はこちら


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現在のスタンダード他を上回るデッキが4つある。4位は白人間ウィニーで、赤をタッチするのが主流のようだ。
3位は白黒コントロール。ランプ使用者の増加にともなって白黒コンの使用者が増えてきたように見受けられる。
しかし、次の2つの方が強そうだ。緑白トークンとバントカンパニー。
今日はこの強力な2つのアーキタイプを分析し、今後のデッキ選択に役立てていただきたい。


・緑白トークン

緑白トークンは現在のトップだ。GPコスタリカで勝利し、GPミネアポリスで勝利、GPマンチェスターで勝利し、Steve Rubinがプロツアーで勝利している。

緑白トークンの核は以下のメインデッキだ。

4 大天使アヴァシン
3 搭載歩行機械
4 森の代言者
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
4 ゼンディカーの代弁者、ニッサ
4 ドロモカの命令
4 ニッサの誓い
4 要塞化した村
4 梢の眺望
7 平地
7 森
2 ウェストヴェイルの修道院

残り9枚が自由枠だ。


基本はトークンを生成するプレインズウォーカーを展開し、後で強化するというもの。
戦略は非常にまともだが、自由枠の使い方次第で様々な方向性に持って行ける。


Seth Manfieldは絶好調でGPコスタリカに自身の緑白トークンを持ち込んでいる。

Seth Manfield
GPコスタリカ-1位

クリーチャー(15)
4 大天使、アヴァシン
2 棲み家の防御者
3 搭載歩行機械
2 ラムホルトの平和主義者
4 森の代言者

プレインズウォーカー(8)
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
4 ゼンディカーの代弁者、ニッサ

呪文(12)
1 石の宣告
4 ドロモカの命令
4 ニッサの誓い
2 荒野の確保
1 悲劇的な傲慢

土地(25)
4 梢の眺望
8 森
4 要塞化した村
7 平地
2 ウェストヴェイルの修道院

サイドボード(15)
1 天使の粛清
1 翼切り
1 石の宣告
1 棲み家の防御者
2 進化の飛躍
1 神聖なる月光
1 搭載歩行機械
1 ラムホルトの平和主義者
1 保護者、リンヴァーラ
1 絹包み
2 停滞の罠
2 悲劇的な傲慢

彼の9枚は
2 棲み家の防御者
2 ラムホルトの平和主義者
1 石の宣告
2 荒野の確保
1 悲劇的な傲慢
1 森


Manfieldは相手の予想を裏切るカードを好む。「悲劇的な傲慢」をメインに入れたのが特徴だ。
「停滞の罠」ではなく「石の宣告」は「棲み家の防御者」とよりよく噛み合う。
「悲劇的な傲慢」も「棲み家の防御者」と相性が良く、相手はもう一度打たれる事を前提にした立ち回りを強いられる。


Alex JohnsonはGPミネアポリスで以下のバージョンを使用した。

Alex Johnson
GPミネアポリス-1位


クリーチャー(14)
4 大天使、アヴァシン
4 搭載歩行機械
2 ラムホルトの平和主義者
4 森の代言者

プレインズウォーカー(8)
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
4 ゼンディカーの代弁者、ニッサ

呪文(13)
2 石の宣告
4 ドロモカの命令
4 ニッサの誓い
2 荒野の確保
1 停滞の罠

土地(25)
4 梢の眺望
8 森
4 要塞化した村
7 平地
2 ウェストヴェイルの修道院

サイドボード(15)
2 天使の粛清
2 翼切り
2 石の宣告
2 棲み家の防御者
2 進化の飛躍
1 神聖なる月光
1 保護者、リンヴァーラ
1 絹包み
2 悲劇的な傲慢

彼の9枚は
1 搭載歩行機械
2 ラムホルトの平和主義者
2 石の宣告
2 荒野の確保
1 停滞の罠
1 森

これは4枚の「搭載歩行機械」、2枚の「荒野の確保」、1枚の「停滞の罠」を採用した、より伝統的な構築だ。「ラムホルトの平和主義者」は「ドロモカの命令」を強く使え、より早く攻められる。
「荒野の確保」により終盤でも「ウェストヴェイルの修道院」やプレインズウォーカーのアンセムにより勝てるようになる。


Gerry Thompsonはアトランタでトップ4に入っている

Gerry Thompson
SCGオープンアトランタ-ベスト4

クリーチャー(14)
4 大天使、アヴァシン
2 棲み家の防御者
4 搭載歩行機械
4 森の代言者

プレインズウォーカー(8)
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
4 ゼンディカーの代弁者、ニッサ

呪文(12)
2 石の宣告
4 ドロモカの命令
2 進化の飛躍
4 ニッサの誓い

土地(26)
4 梢の眺望
9 森
4 要塞化した村
7 平地
2 ウェストヴェイルの修道院

サイドボード(15)
2 石の宣告
1 棲み家の防御者
1 悟った苦行者
2 保護者、リンヴァーラ
2 巨森の予見者、ニッサ
3 次元の激高
2 荒野の確保
2 停滞の罠

彼の9枚は
2 棲み家の防御者
1 搭載歩行機械
2 石の宣告
2 進化の飛躍
2 森

Thompsonは土地を26枚の、余裕のあるマナベースにしている。
メインの「進化の飛躍」を利用しようとしている事がよく解る。「進化の飛躍」は緑マナを要求し、マナに余裕がないといけない。
「進化の飛躍」と組み合わせるなら「棲み家の防御者」の方が「ラムホルトの平和主義者」よりもいいのでThomsonのリストは理にかなっている。


Raphael LevyはGPマンチェスターでかなり興味深いバージョンを使っている。

Raphael Levy
GPマンチェスター-1位


クリーチャー(14)
4 大天使、アヴァシン
2 ラムホルトの平和主義者
4 搭載歩行機械
4 森の代言者

プレインズウォーカー(10)
2 炎呼び、チャンドラ
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
4 ゼンディカーの代弁者、ニッサ

呪文(11)
2 停滞の罠
4 ドロモカの命令
1 進化の飛躍
4 ニッサの誓い

土地(25)
4 梢の眺望
7 森
4 要塞化した村
7 平地
3 ウェストヴェイルの修道院

サイドボード(15)
1 天使の粛清
2 翼切り
1 石の宣告
3 棲み家の防御者
1 進化の飛躍
2 神聖なる月光
2 次元の激高
1 絹包み
2 悲劇的な傲慢

彼の9枚は
2 ラムホルトの平和主義者
1 搭載歩行機械
2 炎呼び、チャンドラ
1 進化の飛躍
2 停滞の罠
1 ウェストヴェイルの修道院

Thompsonのリストとは打って変わって、Levyのマナベースを欲張り過ぎだ。無色マナの土地を追加した上に「ニッサの誓い」でしか唱えられない「炎呼び、チャンドラ」を2枚採用している。
「炎呼び、チャンドラ」を唱えるのは困難だが、Levyはコスタリカでもトップ8に迫る勢い(トップ32)であったことからまぐれではなかった事がよく解る。
このレシピは変わり種であり、今後もチャンドラを採用しないのが通常だろう。


緑白トークンが優勝をかっさらっている中、バントカンパニーはトップ8を輩出している。


・バントカンパニー

バントカンパニーは緑白トークンと違って構築の幅が広い。
(緑白トークンは)9枚の自由枠しかないのに比してバントカンパニーで必須と言えるのは4枚の「反射魔道士」と4枚の「集合した中隊」に一部の土地くらいだ。


渡辺雄也は過去3回のGPで人間部族に寄せたものを使っている。東京でトップ16、ミネアポリスでトップ8、コスタリカでトップ16に入っている。彼のリストは3回とも概ね似ているが、以下のリストが最新のものだ。

渡辺雄也
GPコスタリカ-ベスト16

クリーチャー(25)
3 薄暮見の徴募兵
2 白蘭の騎士
4 ラムホルトの平和主義者
4 反射魔道士
4 サリアの副官
4 スレイベンの審問官
4 不屈の追跡者

呪文(10)
4 集合した中隊
4 ドロモカの命令
2 オジュタイの命令

土地(25)
2 梢の眺望
4 進化する未開地
3 森
4 要塞化した村
1 島
6 平地
3 大草原の川
2 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
2 棲み家の防御者
2 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
3 グリフの加護
1 白蘭の岸
3 否認
2 ゼンディカーの代弁者、ニッサ
2 悲劇的な傲慢

Andrew Elenbogenがほぼ同じデッキで、「白蘭の騎士」を「変位エルドラージ」に変更した上でマナベースを少しいじったものを使っていた。

Andrew Elenbogen
GPミネアポリス-ベスト4


クリーチャー(26)
4 薄暮見の徴募兵
3 変位エルドラージ
4 ラムホルトの平和主義者
4 反射魔道士
4 サリアの副官
3 スレイベンの審問官
4 不屈の追跡者

呪文(9)
4 集合した中隊
4 ドロモカの命令
1 オジュタイの命令

土地(25)
3 梢の眺望
4 進化する未開地
2 森
4 要塞化した村
1 島
5 平地
1 大草原の川
1 荒地
4 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
3 大天使アヴァシン
2 石の宣告
2 棲み家の防御者
3 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
3 否認
2 死者を冒涜するもの

この2つのリストはすごくカッコいい。
白ウィニーのように回るが「永遠の見守り」や「グリフの加護」ではなく「集合した中隊」と「オジュタイの命令」をマナカーブのトップに据えている。
Elenbogenは「変位エルドラージ」の採用でより生物に対処しやすくなっている(さらに「反射魔道士」をブリンクし始める!)上に、「サリアの副官」を再利用できる。


Adam Bajerowiczは伝統的な構築でマンチェスターのトップ8に入った

Adam Bajerowicz
GPマンチェスター-ベスト8

クリーチャー(26)
1 大天使アヴァシン
3 跳ねる混成体
4 薄暮見の徴募兵
2 変位エルドラージ
2 ヴリンの神童、ジェイス
2 巨森の予見者、ニッサ
4 反射魔道士
4 森の代言者
3 不屈の追跡者

呪文(9)
4 集合した中隊
2 石の宣告
2 ドロモカの命令
1 オジュタイの命令

土地(25)
3 梢の眺望
4 進化する未開地
3 森
2 島
2 伐採地の滝
3 平地
4 大草原の川
1 荒地
4 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
1 石の宣告
1 払拭
1 龍王ドロモカ
2 侵襲手術
2 ランタンの斥候
3 否認
2 狩猟の統率者、スーラク
3 悲劇的な傲慢

「サリアの副官」に「ラムホルトの平和主義者」ではなくBajerowiczは「森の代言者」と「ヴリンの神童、ジェイス」に「跳ねる混成体」を採用している。
Bajerowiczは珍しく未だに「跳ねる混成体」を使っている上に、「変位エルドラージ」の採用枚数が2枚と少なめだ。


Julien HenryはGPマンチェスターで少々めzうらしいバージョンで2位になった。

Julien Henry
GPマンチェスター-2位

クリーチャー(26)
1 大天使アヴァシン
4 薄暮見の徴募兵
3 変位エルドラージ
4 空中生成エルドラージ
3 ヴリンの神童、ジェイス
1 巨森の予見者、ニッサ
4 反射魔道士
4 森の代言者
2 不屈の追随者

呪文(8)
4 集合した中隊
2 石の宣告
2 ドロモカの命令

土地(25)
3 梢の眺望
1 コイロスの洞窟
4 進化する未開地
3 森
1 島
2 伐採地の滝
4 平地
3 大草原の川
1 荒地
4 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
1 翼切り
1 石の宣告
2 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
2 ラムホルトの平和主義者
2 否認
1 巨森の予見者、ニッサ
2 オジュタイの命令
1 不屈の追跡者
3 悲劇的な傲慢

「跳ねる混成体」ではなく、Henryは「空中生成エルドラージ」を採用した。
この変更によって齋藤友晴の青赤フラッシュや「グリフの加護」に対する防御ができる。
加えて4枚目の土地がタップインでも「集合した中隊」を唱える事ができる。これは些細な事ではない。バントカンパニーの土地の多くはタップインなのだから。


Brian Braun-DuinはBrad Nelsonと同じデッキを使ってコスタリカのベスト8に入った。

Brian Braun-Duin
GPコスタリカ-ベスト8

クリーチャー(25)
4 薄暮見の徴募兵
3 変位エルドラージ
4 ヴリンの神童、ジェイス
2 巨森の予見者、ニッサ
4 反射魔道士
4 森の代言者
4 不屈の追随者

呪文(9)
4 集合した中隊
4 ドロモカの命令
1 オジュタイの命令

土地(26)
3 梢の眺望
4 進化する未開地
4 森
1 島
2 伐採地の滝
3 平地
4 大草原の川
1 荒地
4 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
2 石の宣告
4 ラムホルトの平和主義者
3 否認
1 巨森の予見者、ニッサ
2 オジュタイの命令
3 悲劇的な傲慢

このリストは「ヴリンの神童、ジェイス」と「不屈の追跡者」が多めだ。
マナベースも「進化する未開地」で「荒地」を引っ張れるようになっている。
このバージョンは「集合した中隊」を一番強く使えるようになっている。
人間だと「スレイベンの審問官」がやや弱く、他のリストも「大天使アヴァシン」はそもそも戦場に出せない。
このレシピは25枚とも強く、サイドにも5枚ある。


Lauri Vuorelaはマンチェスターでトップ8に入っている。
これはBajerowicz、Henry、BBDとNelsonのリストと明らかに異なる。

Lauri Vuorela
GPマンチェスター-ベスト8

クリーチャー(28)
4 薄暮見の徴募兵
4 変位エルドラージ
4 空中生成エルドラージ
4 エルフの幻想家
4 壌土のドライアド
1 巨森の予見者、ニッサ
3 現実を砕くもの
4 反射魔道士

呪文(8)
4 集合した中隊
4 謎の石の儀式

土地(24)
1 梢の眺望
3 コイロスの洞窟
4 進化する未開地
3 森
1 島
4 ラノワールの荒原
1 平地
1 大草原の川
2 ウェストヴェイルの修道院
4 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
1 石の宣告
1 龍王シルムガル
3 ドロモカの命令
1 神聖なる月光
4 作り変えるもの
2 否認
1 現実を砕くもの
2 不屈の追跡者

除去(「ドロモカの命令」「石の宣告」)を抜いて、Vuorelaは「謎の石の儀式」4枚に「現実を砕くもの」を3枚入れている!

彼はHenryと同様に「空中生成エルドラージ」も入れており、4ターン目に「現実を砕くもの」を出せる。
「壌土のドライアド」と「エルフの幻想家」は「集合した中隊」で出したくはない上に除去がないので、カンパニーデッキとしては弱い。
このレシピはより受けのデッキに見受けられる。


Austin MatthewsはアトランタのオープンでVuorelaのデッキに似たようなものを採用している。

Austin Matthews
GPマンチェスター-ベスト8

クリーチャー(28)
4 薄暮見の徴募兵
4 変位エルドラージ
4 空中生成エルドラージ
3 エルフの幻想家
1 巨森の予見者、ニッサ
3 現実を砕くもの
4 反射魔道士
4 森の代言者

呪文(8)
4 集合した中隊
4 謎の石の儀式

土地(25)
4 梢の眺望
3 コイロスの洞窟
4 進化する未開地
3 森
1 島
2 ラノワールの荒原
2 伐採地の滝
1 平地
1 ウェストヴェイルの修道院
4 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
3 石の宣告
2 ドロモカの命令
3 作り変えるもの
3 否認
1 現実を砕くもの
3 難題の予見者

彼のリストはVuorelaに似ているが「壌土のドライアド」を「森の代言者」にしている。
この変更により遅くなったがカンパニーで出したい生物が増えた。
バントカンパニーは除去を「変位エルドラージ」や「反射魔道士」に頼らざるを得ない分、「森の代言者」は攻撃にも防御にも重要だ。また、「森の代言者」は警戒がついているので攻撃しながら「謎の石の儀式」でマナを生む事ができる。

「現実を砕くもの」は今ものすごく強い。白黒コンや緑白トークンのプレインズウォーカーを除去し、これを除去するには代償が伴う。
難点は4ターン目に出すために「不屈の追跡者」を抜いて「空中生成エルドラージ」にしなければならない事だ。
この変更は良い点もあり、デッキのクロックが早くなる。ただし、ロングゲームにおいては
「空中生成エルドラージ」よりも「不屈の追跡者」の方が強い。


Mano Lillardは少し変わったリストでSCGアトランタオープンでトップ16に入っている。

Mano lillard
SCGオープンアトランタ-ベスト16

クリーチャー(26)
2 大天使アヴァシン
1 跳ねる混成体
3 薄暮見の徴募兵
2 変位エルドラージ
4 空中生成エルドラージ
2 ヴリンの神童、ジェイス
1 巨森の予見者、ニッサ
4 反射魔道士
1 層雲の踊り手
4 森の代言者
2 不屈の追随者

呪文(8)
4 集合した中隊
3 石の宣告
1 ドロモカの命令

土地(26)
3 梢の眺望
1 コイロスの洞窟
4 進化する未開地
4 森
1 要塞化した村
1 島
2 断崖の滝
3 平地
3 大草原の川
1 ならず者の道
3 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
2 意思の激突
1 棲み家の防御者
2 ドロモカの命令
2 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
3 否認
1 オジュタイの命令
1 継続する調査
3 悲劇的な傲慢

彼は「跳ねる混成体」を1枚だけ入れているが、これがちょうどいい枚数だと思う。
そして4枚の「空中生成エルドラージ」を採用し「不屈の追跡者」を2枚に抑えている。
「空中生成エルドラージ」は4ターン目に「大天使アヴァシン」を出せるようになるし、トークンはいつでも生け贄にしてアヴァシンを変身させる事ができる。
Miserの「層雲の踊り手」は「集合した中隊」で出してもそこまで酷くはないし、噛み合えば「悲劇的な傲慢」「衰滅」「荒野の確保」「ドロモカの命令」にぶっ刺さる。もちろんミラーで「集合した中隊」を止められる。

もう一つ興味深いのは「ドロモカの命令」を1枚に抑えて「石の宣告」を3枚入れている事。
これによってジェイスのフラッシュバックの選択肢が増えるし、オーメンダールにメインで対処できるようになる。


Lillardはアドを稼ぐデッキを作ったが、よりコンボ染みた構築も可能だ。

4色カンパニー
Louis Deltour
GPニューヨーク-2位

クリーチャー(29)
3 血統の観察者
4 地下墓地の選別者
4 薄暮見の徴募兵
4 変位エルドラージ
4 エルフの幻想家
4 壌土のドライアド
4 反射魔道士
2 ズーラポートの殺し屋

呪文(7)
4 集合した中隊
3 謎の石の儀式

土地(24)
3 コイロスの洞窟
4 進化する未開地
3 森
1 島
4 ラノワールの荒原
1 平地
1 沼
3 ウェストヴェイルの修道院
4 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
1 悟った苦行者
2 否認
4 現実を砕くもの
4 森の代言者
2 難題の予見者
2 精神背信

「謎の石の儀式」を「現実を砕くもの」のためではなく、このデッキは「血統の観察者」と「変位エルドラージ」のコンボのために使っている。
「地下墓地の選別者」と合わせると無限占術、「ズーラポートの殺し屋」と合わせると無限ドレインだ。
黒マナはそこまで不安ではなく「壌土のドライアド」と「謎の石の儀式」で出せるだろう。よって黒マナは沼と少々のペインランドで賄える。


・まとめ

緑白トークンとバントカンパニーは間違いなく環境の1位と2位だ。
緑白トークンはデッキ毎の差は9枚分の自由枠のみで、緑白トークンについては完璧なリストにかぎりなく近づいてきている。
反面、バントカンパニーは個性豊かだ。

一部のバントカンパニーは「サリアの副官」によって人間の部族シナジーを押し出している。他は「謎の石の儀式」によって「変位エルドラージ」と「薄暮見の徴募兵」を後押ししている。
一部は「空中生成エルドラージ」から「大天使アヴァシン」と「現実をくだくもの」を高速召喚する一方で「不屈の追跡者」と手がかりトークンでゆっくりしたゲームを目指すデッキもある。
「ヴリンの神童、ジェイス」で「集合した中隊」「ドロモカの命令」「石の宣告」や「オジュタイの命令」をフラッシュバックするリストもあれば除去の極端に少ないリストもある。

これだけ構築の幅があると、バントカンパニーの「正解」についてはまだまだ議論の余地がありそうだ。大して緑白トークンはほぼ「正解」にたどり着いており、残りは自分の好みに応じていじればいいものとなっている。
以上を踏まえて当面は緑白トークンが最強のデッキだと思うが、バントカンパニーのどのレシピも勝てる可能性がある。


最後に、今週末(原文は先週金曜日のため、正確には先週末)、緑白トークンとバントカンパニーを回すならこんな感じだ。

緑白トークン

クリーチャー(15)
4 大天使アヴァシン
2 棲み家の防御者
3 搭載歩行機械
2 ラムホルトの平和主義者
4 森の代言者

プレインズウォーカー(8)
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
4 ゼンディカーの代弁者、ニッサ

呪文(10)
2 石の宣告
4 ドロモカの命令
4 ニッサの誓い
2 荒野の確保

土地(25)
4 梢の眺望
7 森
4 要塞化した村
7 平地
3 ウェストヴェイルの修道院

サイドボード(15)
2 翼切り
1 石の宣告
1 龍王ドロモカ
2 進化の飛躍
1 搭載歩行機械
2 ラムホルトの平和主義者
1 次元の激高
1 荒野の確保
2 停滞の罠
2 悲劇的な傲慢

バントカンパニー

クリーチャー(27)
4 薄暮見の徴募兵
3 変位エルドラージ
4 空中生成エルドラージ
3 ヴリンの神童、ジェイス
1 巨森の予見者、ニッサ
3 現実を砕くもの
4 反射魔道士
4 森の代言者
1 不屈の追跡者

呪文(8)
4 集合した中隊
4 ドロモカの命令

土地(25)
4 梢の眺望
3 コイロスの洞窟
4 進化する未開地
3 森
1 島
2 ラノワールの荒原
2 伐採地の滝
1 平地
1 荒地
4 ヤヴィマヤの沿岸

サイドボード(15)
2 石の宣告
4 ラムホルトの平和主義者
3 作り変えるもの
2 否認
1 現実を砕くもの
3 難題の予見者

6月18日はHMOです
7月9日はTTTです。


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