2016年7月5日火曜日

【翻訳】Play For Yourself/戦え、お前自身のために

あげるの忘れてた。

原文はこちら


誰だってマジックで勝てるようになりたい。トッププレーヤーだって同じだ。
だが、勝ちたいと願う事と実際に勝つ事は違う。欲望と付き合いながら勝ちを追求するにはどうしたらいいのか?
君達の成長、そして前向きに取り組むためのいくつかの助言をしようと思う。


・他人と比較するな

「勝つと気分がいい、負けると気分が悪い」

君の友人、身内が成功すると君は取り残されたような気分になるだろう。
だが、心に刻んで欲しいのは君は彼らとは別人だし、君がコントロールできるのは君自身がどうプレイするか、どう準備するかのみだ。

努力を積み重ね、全部出しきる、結果を残すために君が出来る事はそれしかない。
他人が君と比べて良いのか悪いのか、どんな結果を残したのかは君の結果に何の影響もない。
つまり、周りがどうだという雑音に意識を向ける事自体が精神力の浪費だ。

出来る事はより良いプレイをめざし、あらゆる瞬間を成長につなげる事。


・自分自身にも他人にも公平に

「天狗になるな、あと卑屈にもなるな」

何かの奇跡を期待するのはいいが、そうならなかった時は自己責任だ。

不確実性や運はマジックの対戦を左右する力があるが、プレーヤーとしては最後の結果を受け入れ、次に活かさなければならない。

対戦中に何があったかを素直に受け入れられれば、君が間違いを正し、成長する機会を得られる。

ミスなくプレイして負けた:顔を上げろ、恥じる事はない

ミスして負けた:顔を上げろ、そこから何か学びがあったならその経験に価値がある

相手のプレイが見事で、それが勝負を左右した。
何が起きたか覚えて、君自身のプレイに活かせ。
多くのプレーヤーは負けた時に「あの時あれを引いていたら勝ってた」なんて言うが、完璧なタイミングで完璧なドローってどういう事なんだろう。

上手くいかなかったターンについて考えるのではなく、対戦中の出来事で次に活かせる情報は何かなかったか考えてみてほしい。
5ターン目に5枚目の土地を引いたら負けるのは誰だって知ってるんだから、望んだタイミングに望んだカードを引ける事を祈るんじゃなくてもっと考える事があるはずなんだ。

そして、相手のプレイが見事だった時は褒めたたえた方がいい。ある時、相手のプレイを褒めていると負けた時でも案外傷つかない事に気付いた。自分の不運を呪うよりも対戦から得るものはある。

スポーツマンシップを意識して欲しい。
これが君の実力の向上につながる。


・君が対戦したくなるようなプレーヤーになれ

上手いプレーヤーと言えるようになってからも、私は自分と対戦したいとは思えなかった。
勝ちに執着するあまり、負けた時に酷い態度を取る事もあった。
そして自分の不運を言い訳にして、気に食わなかった事をペチャクチャ並べ立てていた。

皮肉にも、多くのプレーヤーが勝ちたいのは認められたいからだ。
認められるプレーヤーというのはイカサマをせずに自信を持ち、相手を尊重できるプレーヤーだ。

人気者のプレーヤーは人気者である理由がちゃんとある。
ゲームを尊重し、相手を尊重しているからだ。


・教える事は最大の学びになる

学校で習わなかっただろうか「教える事で学ぶ事がある」

ここ半年、地元の大会にガチらずに参加するようにしていた。
これまでは大きな大会の準備、又はスタンやモダンのような環境の動きの激しいフォーマットについて情報収集するために参加していた。

かつてはとにかく勝つ事を目指していたが、今は学びを得る事を目的にしている。すると大きな大会では対戦しないようなプレーヤーとあたる事だってある。

例えば、私は対戦中解りやすいプレイを心がけるようにしている。相手が初心者であったり経験の少ないプレーヤーであったら特に。

例えば、「スパイクの飼育係」に慣れていない人は多い。

この2つ目の能力、+1/+1カウンターを他のクリーチャーに移すというものを知らない人が多いんだ。
そこで、モダンの大会で不慣れなプレーヤーと当たり、このカードをキャストした時にこう伝えた
「この2つ目の能力で『台所の嫌がらせ屋』の頑強が相殺される訳だ」
すると相手は私の与えた情報を踏まえて行動するので立ち回りが上手くなった。

プレリリースでも同様の事を意識している。
カジュアルプレーヤーも上手くプレイできるように、解っていなかったら教えるように心がけている。
地元のイベントは学びを得るところであり、楽しむところでもある。

フライデーで優勝を目指すのは何ら間違っていない。
大きな川の大きな魚だって最初は何処かの小さな池にいたんだ。
次のステップを目指し、より大きなステージで勝つためには、小さな大会で勝利して天狗になるのも一つのプロセスだと思う。

君が今後やれる事は君の周りのプレーヤーのレベルを引き上げる事だ。
より上手くなった(君の周りの)プレーヤーと対戦すれば君も上手くなる。


・前向きに、周りも前向きに

自分自身が前向きに、そして前向きな仲間を持つのがどれだけ重要な事か。
既に書いた事だが大事な事なのでまた書きたい。

以上の助言は全て君達の悪い癖、態度を良いものに改善するためのものだ。
君を打ち負かした相手を褒めたたえる事、負けるリスクを負ってでも対戦相手に情報を開示する事。

マジック上達の秘訣は今日より明日、今週より来週、今年より来年と良くしていくことだ。
一晩明けたら化け物プレーヤーになってたなんて事は有り得ない。
てっぺんを見る事ができたのは成長の過程を楽しみ、学び続け、ゲームを楽しんだ者だ。


7月9日はTTTです。
7月30日はHMOです。

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