2016年6月4日土曜日

【翻訳】Daily Digest: Devotion To Winning/赤単信心(モダン)

ニクソスはスタンにおいては不健全なマナ加速でした。
最高に楽しかったんですがね、召喚の調べX=15とか。


先日も書いた事だが、モダンやレガシーは時を隔てたカード同士の組み合わせを見つけるのが醍醐味だ。
今日のデッキもそのうちの一つで、力戦で大幅に強化された「二クスの祭殿、ニクソス」だ。

力戦それ自体の効果は地味ではあるが、他方で信心2つがゲーム開始時からあるので爆発的なスタートダッシュを切れるのだ。例えば以下の状況で考えてみよう。

1ターン目:運命の大立者
2ターン目:カルガの竜王

さて、3ターン目、普通であればニクソスは3マナしか生まない。
しかし、「処罰の力戦」が最初に出ていればニクソスから5マナを生み出し「復讐の亜神」をプレイできる。
2枚の力戦が出ていれば7マナ出るので「溶鉱炉の大長」と3体のゴブリン・トークンを出せるのである。

「運命の大立者」「カルガの竜王」に「苦悩火」がマナを必要としているのでマナフラッドに陥る心配はまずないだろう。
したがって初手に力戦を引きすぎてもあまり困らない。

気になっているのは出た時の能力を活かしにくいとはいえ、「炎樹族の使者」を使っていない事だ。
信心デッキはメインは信心を稼ぐ事に注力した方がいいと思うので「稲妻」はサイドボードでもいいのではないかと考えている。

サイドボードは少々行き当たりばったりな印象を抱く。
「粉々」はもっと範囲の広い「粉砕の嵐」「汚損破」や「破壊放題」にすればいいし、8枚の月はやり過ぎだろう。

8枚の力戦も多すぎる。単体では弱いし、ニクソスを引かないと本当に使えない。
「炎樹族の使者」「灰の盲信者」や「大歓楽の幻霊」を入れるとより安定するのではないかと思う。
または、ゴブリンに注目してもいい。「巣穴の煽動者」「ゴブリンの戦煽り」に「ゴブリンの戦長」と「包囲攻撃の司令官」を入れるのだ。信心は貯まりにくくなるが煽動者は序盤の展開が楽になるし司令官はマナの使い道にうってつけだ。

このデッキを見ると他の色で力戦ニクソスをやってみたくなる。黒が楽しそう。
「虚空の力戦」はモダンなら「瞬唱の魔導士」「台所の嫌がらせ屋」「御霊の復讐」を封じ込める上に「タルモゴイフ」の最大値もダダ下がりなので単体で強いカードだ。
そこに「墓所這い」「無情な死者」「ゲラルフの伝書士」に「アスフォデルの灰色商人」、個々のカードもいいしかみ合っている。終盤用に「不敬の命令」も入れよう。

トップメタばかりに注目していると新しい発想を見落としがちになる。
しかし、モダンはこれまで見た事のないようなデッキがしばしば登場する。
このフォーマットは広すぎて完全に網羅するのはこのデジタルの時代とはいっても到底不可能だ。
カッコいいデッキを新しく作り上げる人を見るとマジックの奥深さを思い知らされる。

クリーチャー(24)
4 ボロスの反攻者
4 溶鉱炉の大長
4 復讐の亜神
4 モーギスの狂信者
4 運命の大立者
4 カルガの竜王

呪文(14)
4 稲妻の力戦
4 処罰の力戦
4 稲妻
2 苦悩火

土地(22)
18 山
4 二クスの祭殿、ニクソス

サイドボード(15)
1 罠の橋
1 真髄の針
1 呪文滑り
4 月の大魔術師
4 血染めの月
4 粉々


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