2016年7月21日木曜日

【翻訳】What You Should Know About Standard For #SCGCOL/異界月スタンダード初期の諸注意

明日に備えましょう。富士本は仕事です。


原文はこちら

2つ目のセットがスタンダードに大きな影響を与えないと良く言われるが、今回ばかりは事情が違いそうだ。現出もそうだが、スタンダードに重大な影響を与えそうなカードが目白押しだ。

総論

瞬速が当たり前になる。これまでのスタンダードにおいて使われたまともな瞬速は「大天使アヴァシン」と「集合した中隊」であった。相手が4マナか5マナ残してターンを譲った場合、お前のターンに相手が何をするかは見え見えだった。

この状況が今後は変わる。これらの2枚がスタンダードの定番カードなのは変わらないが、異界月の目玉である「呪文捕らえ」が瞬速を主軸とした全く新しいアーキタイプを誕生させ、ソーサリータイミングのスタンダードは死滅する。


スピリットと緑白トークンの衰退

スピリットは少なくとも最初の一週間、大量発生する。

スピリットがしばらくは環境の顔になり、前環境で最強だった緑白トークンはタイトル通りスピリットの影に隠れる事になる。

何でかって?
スピリットが綺麗なマナカーブで早く、強く、攻撃できるようになったにも関わらず緑白トークンは何も得ていないからだ。
そうね、「集団的努力」と「折れた刃、ギセラ」を入れてもいいけど、それで『アップデートした』と言い張るのは少々浅はかではないかね?

青赤フライヤーは緑白トークンにワンチャンあるデッキとして既に存在していたが、今後も活躍できるかは怪しい。だって、スピリットが手に入れた物が多すぎてもう既に誰もがデッキを完成させているだろう?

デッキの核になるのは「呪文捕らえ」だ。

瞬速でサイズも悪くなくて「ゼンディカーの代弁者、ニッサ」「ゼンディカーの同盟者、ギデオン」を止められるカードは、先攻か後攻かにもよるが、そもそも飛行に弱い緑白トークンにとって悪夢となるはずだ。

緑白トークンはプレインズウォーカーを主軸としたソーサリータイミングのデッキであり、他のデッキはインスタントタイミングで動くようになるのだからこれは死活問題。


バントカンパニーと呪文捕らえ

俺が次の環境の主役と睨んでいるバントカンパニーが「呪文捕らえ」で強化される。 単純にバントを使っている相手が4マナ立ててかつ「薄暮見の徴募兵」を出している状況を想像してみてほしい。

相手は以下のカードを単体(又は組みわせて)使ってくる可能性がある。

跳ねる混成体
呪文捕らえ
ドロモカの命令
集合した中隊
オジュタイの命令
大天使アヴァシン

この全てのカードを計算した上で立ち回る自信はあるか?相手がどういう構築をしようともこれだけの選択肢があり、お前を罠にはめようとしてくる。

「呪文捕らえ」は重い呪文に効果はないが、そこは「反射魔道士」で補える。 これら青白のタダ強カードが「集合した中隊」から飛んでくる状況に耐えられないようなデッキでは勝てない。

だから多くの人が「墓後家蜘蛛、イシュカナ」に魅せられているのだろう。「反射魔道士」にバウンスされても構わない強力なCIP能力と、「呪文捕らえ」にひっかからないマナコスト、到達を持ったトークンはバントに対抗しうる。

瞬速の楽しみはバントだけの特権ではない。赤と黒にもある。


マッドネスと吸血鬼

結論から言うと、Tom Rossの言う事は大体正しい。
スピリット同様にマッドネスと吸血鬼も強化されている。インスタントタイミングで手札を捨てれられるという事はインスタントタイミングでマッドネスが誘発するという事で吸血鬼をトリッキーな部族に仕上がっている。

具体的なデッキは組めていないが、「憑依された死体」「秘蔵の縫合体」「ヴォルダーレンの下層民」の組み合わせが強そうなのは解っている。
「憑依された死体」はセット内でもかなり強力なカードで様々な戦略を後押しする。「秘蔵の縫合体」を捨てると「憑依された死体」と共に「秘蔵の縫合体」も戻ってくる。

この2枚のカードで6点クロックな上にちょうど3体、「ヴォルダーレンの下層民」を裏返す事もできる。

Tomの言うとおり、「ヴォルダーレンの下層民」は過小評価されているカードだと思う。「血統の撤廃者」は盤面を支配する力があり『黒いアヴァシン』とも言える。この巨大なフライヤーは「衰滅」も「闇の掌握」も「究極の価格」も効かない。

相手が「集合した中隊」を唱えても問題ない。 5マナと「憑依された死体」が墓地にあれば相手は大けがするだろう。 この黒い瞬速チームを甘く見てはいけない。


青赤現出

最後に、「老いたる深海鬼」で「コジレックの帰還」と「ウギンの聖域」を誘発させるデッキとも対峙するかもしれない。これらは全てインスタントタイミングで出てくる。

相手が酔っていないジェイスと4マナと「巡礼者の目」のような生物を立てていた場合は警戒しなければならない。

「巡礼者の目」や「空中生成エルドラージ」は「最後の希望、リリアナ」に対して弱い。そして「不憫なグリフ」や「」「老いたる深海鬼」が出るまではクロックはないと思っていい。

盤面の状況を把握して簡単に現出させないようにしよう。


頭にとどめておきたい事

少しスタックについて話をしておこう。

仮に「作り変えるもの」と「ウギンの聖域」が戦場にあり、「コジレックの帰還」が墓地に、ハンドに「老いたる深海鬼」があるとしよう。

現出は「老いたる深海鬼」のコストである。したがって現出コストで「老いたる深海鬼」を唱えた時点で「作り変えるもの」は死亡し、死亡時の能力が誘発する。結果として「作り変えるもの」「コジレックの帰還」「老いたる深海鬼」「ウギンの聖域」の4つの能力が同時にスタックに積まれる。全て解決しなければならない。

「老いたる深海鬼」の誘発が何番目に解決されるとしてもパーマネントは対象にとらなければならない。 下に一番妥当なスタックの積み方を記載する。

「ウギンの聖域」を最初に:最後に解決する訳だが何をサーチすべきかはできるだけ情報を得てからの方がいいからだ。

「作り変えるもの」が2番目:何がハンドに入るか、盤面に出るかで「ウギンの聖域」のサーチ対象が変わるかもしれない。そして、「コジレックの帰還」が解決済であれば盤面に生物が出ても問題ない。

「コジレックの帰還」が3番目:「コジレックの帰還」を追放するか否かは解決時に選ぶ。したがって追放する事を選んだ時点でダメージが与えられる。
したがって相手はその前に「無私の霊魂」の能力起動や「大天使アヴァシン」をキャストしなければならない。相手の動きに応じて「コジレックの帰還」を追放するか否かを決めれば良い。

「老いたる深海鬼」が最後:最初に解決する事で相手が何色のマナを出すのか等の情報を最初に得られる。

もちろん、これが絶対的な正解ではないが能力の相互関係はあらかじめ理解していた方がいい。

「異端聖戦士、サリア」は人間デッキにすんなり入る強力なカードだ。
デッキの中身を隠す目的がない限り、特殊地形は早めに処理した方がいい。
この前、スタンにバトルランドが存在するために、基本地形からプレイしたくなる自分に気が付いた。
マナ不足になって負けないように、セットする土地は慎重に選べ。

「秘蔵の縫合体」の1枚目を墓地から戦場に戻し、2枚目の能力がスタックに残っている場合、1体目を生け贄にしてもいい。すると2体目が戦場に戻った際に1体目は2体目を参照して戦場に戻ってくる。


殺害

「老いたる深海鬼」の流行とプレインズウォーカーの減少を予想しているので相対的に「殺害」の評価が上がると考えている。
「破滅の道」を全抜きしようとは思わないが、何枚か枠を割いて瞬速クリーチャーに備えてはいかがだろうか。


タフネス1

デッキにタフネス1の生物を入れるなら明確な理由が欲しい。
「最後の希望、リリアナ」にもっていかれる可能性がある。
青赤現出の「空中生成エルドラージ」や「巡礼者の目」がモロに被害を受けるが、それでもこの2枚は打た時に仕事をしている。

スピリットデッキを組むなら「族樹の精霊、アナフェンザ」をいれなさい!
リリアナの+1能力に言わされないように鼓舞を誘発させよう。


健闘を祈る。

7月30日はHMOです
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