2016年3月20日日曜日

【翻訳】Three Decks for Shadows Over Innistrad Standard/「イニストラードを覆う影」に向けた3つのデッキ

HMOなんかをやっていたのですが、そっちの活動報告を書きたかったんだけどついつい翻訳してもうた。

The Decks for Shadows Over Innistrad Standard/Craig Wescoe
原文はこちら
英語が得意な方は原文を見た方が正確でしょう。


意訳、直訳、あまりポリシーなくやっているので色々とご容赦ください。

では本題


「イニストラードを覆う影」に向けた3つのデッキ

私がこの記事を書いている時点では「イニストラードを覆う影」のおよそ1/3のカードが公開されている。スタンダードでリーガルとなる5セットの内、4セット(「タルキール龍紀伝」「マジック・オリジン」「戦乱のゼンディカー」と「ゲートウォッチの誓い」)について全てのカードを知っており、これは次期スタンダードのカードプールの内85%が判明していると言える。まだ公開されていない重要情報はおそらくレアで収録されるであろうレア土地サイクルである。フォーマットについて完全な知識がある訳ではないが、フォーマットに参入する素晴らしい新カードについて一考する価値は充分にある。

まずはこのデッキでアイスブレイクしよう。

クリーチャー(18)
4 ケラル砦の修道院長
4 ヴリンの神童、ジェイス
2 遺跡潜り、ジョリー・エン
4 嵐追いの魔導士
4 氷の中の存在

呪文(24)
4 予期
2 払拭
4 促進
2 マグマの洞察力
4 空間の擦り抜け
4 タイタンの力
4 苦しめる声

土地(18)
4 島
6 山
4 シヴの浅瀬
4 さまよう噴気孔

サイドボード(15)
2 払拭
4 焦熱の衝動
4 否認
1 引き裂く流弾
2 潮からの蘇生
2 焙り焼き

イゼットにしろグリクシスにしろ果敢デッキは市民権を得ている。このデッキはランプの下を潜り抜け、ラリーに対してカウンターを使え、そして「空間の擦り抜け」でチャンプブロックを避けられる。お幸運にも「先祖の結集」はローテーション落ちするし、不幸にも「氷の中の存在」は果敢デッキをメタられるデッキにする。

このデッキのやる事は変わらない、果敢持ちのクリーチャーを出して、軽い呪文を連打して10点たたき出してから、次のターンも同じようにすればいい。「僧院の速槍」を失った分、「氷の中の存在」の入る余地がある。「氷の中の存在」は2マナのパワー7なだけでなく、対戦相手の盤面を綺麗にしてくれる。対戦相手は果敢持ちのクリーチャーをすべて裁きながら、「氷の中の存在」への対処を迫られる。あ、「ヴリンの神童、ジェイス」に触れたっけ?そう、彼にも何かしら手当をしなければならない。

「遺跡潜り、ジョリー・エン」はデッキのプランCである。果敢持ちのクリーチャーがいなくて、しかもクラーケンが氷から溶け出す前に除去されてしまった時、果敢持ちのクリーチャーやクラーケンをもっと探さないといけない。だから「遺跡潜り、ジョリー・エン」を入れている。「ヴリンの神童、ジェイス」はドロースペルにフラッシュバックをつける事で同等の役割を担うが、「遺跡潜り、ジョリー・エン」がアドバンテージを速やかに稼いでくれるまではデッキ内のほとんどのドロースペルはサイクリングのようなものである。

プランDはさまよう噴気孔で攻撃する事である。このプランを採用するのは対戦相手の除去が手厚い時くらいで、その時のためのクリーチャー土地である。この土地は色安定のための採用だが、時々命が吹き込まれ戦い始める、飲み屋の酔っ払いが何もすることがなくて殴りかかるように。

デッキが軽いドローで占められているため果敢の誘発、クラーケンの解放は簡単にできるだろう。この動きは相手が適切に止めるべき呪文を止めない限り止められない。(中略、ステファン・カリーというバスケット選手の例え話)「潮からの蘇生」が代替的な勝利手段になるだろう。クラーケンに休息を与え海のゾンビに任せた方がいい場合もあるだろう。

追加の検討カード
双雷弾
癇しゃく
高地の湖

90年のヒット"Ice,Ice,Baby"がお気に召さないようであれば、少し年代を進めてSmashing Pumpkinsの1995年のヒット曲("Bullet with Butterfly Wings"←歌いだしが"The world is a vampire")はいかがだろうか。

クリーチャー(28)
4 捕らわれの宿主
4 マラキールの解放者、ドラーナ
4 ファルケンラスの過食者
2 ファルケンラスの後継者
4 甘やかす貴種
2 ゲトの裏切り者、カリタス
2 オリヴィアの血誓い
4 戦争に向かう者、オリヴィア
2 ピア・ナラーとキラン・ナラー
呪文(8)
4 反逆の行動
4 癇しゃく
土地(24)
4 進化する未開地
7 山
4 燻る湿地
9 沼
サイドボード(15)
4 強迫
1 闇の掌握
2 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
2 焙り焼き
2 自傷疵
4 精神背信

昔昔、何年も前、「吸血鬼の裂断者」からの「カラストリアの貴人」からの「マラキールの門番」スタンダードでやめてほしい動きだった。これは「精神を刻む者、ジェイス」と「石鍛冶の神秘家」がスタンダードでリーガルであってもだ。「機を見た援軍」によって吸血鬼にお休みいただく事ができたがどうだろうか。「機を見た援軍」は長らく登場していない。何が残るか?オリヴィアが準備万端で帰ってきた!しかもドラーナとカリタスを脇に従えて!

「ファルケンラスの過食者」は初動で全ての吸血鬼にマッドネスを付与する、これはオリヴィアの速攻を付与する動きとかみ合う。「甘やかす貴種」は「捕らわれの宿主」と相性がいいが他のクリーチャーでも構わない。「マラキールの解放者、ドラーナ」と「戦争に向かう者、オリヴィア」は吸血鬼をより早く、より強くする。「戦争に向かう者、オリヴィア」からの速攻を持った「ゲトの裏切り者、カリタス」や「ピア・ナラーとキラン・ナラー」は誰もが後手に回る。「ピア・ナラーとキラン・ナラー」は吸血鬼ではないものの、デッキとの相性はいい。カードを3枚捨てれば「ピア・ナラーとキラン・ナラー」と飛行機械の打点は速攻の7点になり、「戦争に向かう者、オリヴィア」と合わされば10点になる!やる必要はないが、そういう選択肢もある。

「癇しゃく」は「戦争に向かう者、オリヴィア」で捨てる事で「稲妻」にするためのカードである。かつての吸血鬼デッキが「稲妻」を持っていたように。「臓物の予見者」は見えないが、「甘やかす貴種」で充分だろう。これは「反逆の行動」と組み合わさればエルドラージやランプデッキに対してとてもいい答えになる。どうも吸血鬼が強く推奨されている様子なのでこのアーキタイプはTier1か少なくともTier2になるんじゃないだろうか。「戦争に向かう者、オリヴィア」を中心として。

追加の検討カード
手に負えない若輩
稲妻の斧
貪欲な求血者
Elusive Tormentor(まだ日本語が出てないと思われ)
石鍛冶の傑作


「祖先の結集」とフェッチランドがスタンダード落ちする。これは「反射魔道士」が新しい居場所を見つけると言う事である。バントカンパニーは生き残るだろうが、「イニストラードを覆う影」のレア土地サイクルを考慮しない場合にはマナ基盤がかなり厳しくなる。今のところ、「ヤヴィマヤの沿岸」、「伐採地の滝」と「進化する未開地」「大草原の川」「梢の眺望」しかない。テンポデッキにしては多すぎる枚数をタップインランドを採用するか、タップインランドを切り詰めるとガタガタのマナ基盤を強いられる。そこで2色デッキを検討する訳だが、環境を定義する「反射魔道士」を使用するにはアゾリウス1択となる。まずはこんなもんだろうか。

クリーチャー(20)
4 空中生成エルドラージ
4 搭載歩行機械
2 氷爆の執政
4 白蘭の騎士
4 反射魔道士
2 つむじ風のならず者
プレインズウォーカー(6)
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
2 秘密の解明者、ジェイス
呪文(10)
4 荒野の確保
4 絹包み
2 停滞の罠
土地(24)
4 進化する未開地
4 島
12 平地
4 大草原の川
サイドボード(15)
1 徴税の大天使
2 意思の激突
2 石の宣告
2 神聖なる月光
2 秘密の解明者、ジェイス
4 否認
2 正義のうねり

このデッキは「反射魔道士」が生み出すテンポアドバンテージから攻めにも守りにも使えるプレインズウォーカーに繋いでいく。「ゼンディカーの同盟者、ギデオン」は「反射魔道士」の後から軍団を築き始める。それから対戦相手はクリーチャーを唱えなおす訳だが、「秘密の解明者、ジェイス」に再びバウンスされる。そしたらどうなるかって?2/3の「反射魔道士」と2/2のトークンと5/5の「ゼンディカーの同盟者、ギデオン」に攻撃されて、あなたは戦場から手札に返ってくるクリーチャーを見せる以外には何もできない。

私はデッキのサブテーマにトークンを選んだが、あなたが望むなら代替案もある。あなたはカウンターをメインに積んだり、「大天使アヴァシン」のような大きなクリーチャーを積んだり、両方採用しても構わない。または「徴税の大天使」や「龍王オジュタイ」を使用してもよい。トークンのテーマは「ゼンディカーの同盟者、ギデオン」と相性がいいが、「つむじ風のならず者」と「空中生成エルドラージ」の代わりに「ジェスの盗人」と追加の「秘密の解明者、ジェイス」を使用しても良い。よりテンポデッキらしくするために「氷爆の執政」と「龍王オジュタイ」も検討した。相手のクリーチャーを「反射魔道士」で手札に戻し、次の驚異は「停滞の罠」で対処する。そして最初の驚異は「秘密の解明者、ジェイス」か「氷爆の執政」で対応する。ドラゴンを使用すべきか否かはメタゲーム次第だろう。「空中生成エルドラージ」も使い方を考えられるだろう。これは「反射魔道士」、トークン生成手段又は「氷爆の執政」と噛み合う。マナ加速は検討の余地がある。

追加の検討カード
潮流の先駆け
層雲の踊り手
ジェスの盗人
払拭
龍王オジュタイ
大天使アヴァシン

「秘密の解明者、ジェイス」、「戦争に向かう者、オリヴィア」そして「氷の中の存在」が今週検討してみたいカードであった。今後は「イニストラードを覆う影」のレア土地サイクルがもたらす影響が大きいだろう。どんなカードなのかはまだ解らないが、2色デッキを推奨するものを願う。なんかガキどもが好き勝手に名付けているジェスカイブラックだかマルドゥグリーンだかティムールパープルだかはもう充分だ。私は素直なマナベースによる古き良きアーキタイプを待ち望んでいる。「進化する未開地」よりはまともなものが出るだろうが、何でも構わない。私は「イニストラードを覆う影」が待ちきれない。強力な緑と白の人間やフラッシュバックが出てくるだろう・・・ああ待ち遠しい!

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