2016年4月4日月曜日

【翻訳】Giant Frogs and the Number 13

なんかタイトルからして怪しいんですが。

記事を書いたAli Aintraziは前環境だとUGランプを開発した人ですね。
一癖あるデッキで結果を残すタイプの人です。

原文はこちら

今日は「ギトラグの怪物」と「十三恐怖症」(ただのエンチャントではなく、実社会でも13が怖いという意味で使われる)について話をしよう。

これらのデッキはまだ試運転していないが、これらの勝ち筋に興味があるならスタートラインにはちょうどいいと思う。「イニストラードを覆う影」が私が調整で利用しているMOで実装されていないためまだ試運転をする機会がなかった。さて、このデッキの今後について深堀してみよう。まずは皆の大好きなカエル、「ギトラグの怪物」だ!

GitGud(←海外のネットスラングでget good、「もっと上手くなれよ」という意味だそうです)

クリーチャー(14)
2 棲み家の防御者
3 搭載歩行機械
2 ゲトの裏切り者、カリタス
4 精神壊しの悪魔
1 巨森の予見者、ニッサ
2 ギトラグの怪物

プレインズウォーカー(3)
3 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス

呪文(17)
2 強迫
1 末永く
3 闇の掌握
1 ニッサの誓い
3 骨読み
2 破滅の道
3 餌食
1 究極の価格
1 発生の器

土地(26)
3 荒廃した湿原
3 溺墓の寺院
3 進化する未開地
3 森
3 穢れた果樹園
4 風切る泥沼
2 ラノワールの荒原
5 沼

サイドボード(15)
4 死霧の猛禽
2 衰滅
3 精神腐敗
4 冷酷な軍族
1 骨読み
1 究極の価格

このデッキは5マナの「魂売り」の再来を頂点とした"The Rock"である。共に5/5のゴルガリの怪物で残れば勝ちである。「ギトラグの怪物」はドローを加速させてくれるし、土地を複数枚プレイさせてくれるためマナ加速とも言える。ゴールは相手を壊滅させて、プレインズウォーカーかクリーチャーで終わらせることだ。デッキを深堀してみよう!

巨森の予見者、ニッサ
最悪でも「国境地帯のレインジャー」だ。最高だとカードアドバンテージを稼ぎ、6/6の土地を作り出して相手を倒すプレインズウォーカーだ。2枚採用してもよさそうだが1枚にしておいた。2枚入れても森が3枚しかないためもにょる可能性があるからだ。

棲み家の防御者
このカードがスタンダードにある限り、「ムラーサの緑守り」はノーチャンだろう。「棲み家の防御者」は「ムラーサの緑守り」と同じことをより軽いコストでできるし、回避能力もついている。「精神壊しの悪魔」のおかげで墓地は肥えるので「棲み家の防御者」はカードを回収してゲームに勝利するにはいいカードだ。

ゲトの裏切り者、カリタス
このクリーチャーは黒いコントロールやミッドレンジではほぼ必須だろう。彼はライフゲインのみならずアドバンテージ源でもある。彼は吸血鬼を1体食べるだけでちょっとした「悪斬の天使」にもなれる。「ゲトの裏切り者、カリタス」は「イニストラードを覆う影」から大活躍だろう。

搭載歩行機械
このカードは「イニストラードを覆う影」以前も良かったし、今後もすごいだろう。これは今までやってきた仕事に加えて墓地に落ちるカードタイプにアーティファクトとクリーチャーを追加するので昂揚達成に役立つ。このデッキは昂揚を達成したいデッキならまず採用されるだろう。昂揚だけでなく、これは追放しない限り相手がアグロだろうとコントロールだろうと対処に苦労する。必要な場合は「餌食」を自分に打ってトークンをばらまく事も可能だ。

精神壊しの悪魔
初見では舐めていた。しかしこれはすごそうだ。昂揚を素早く達成しながら4/5のトランプル持ちのフライヤーなのだ。4マナとしてはかなり仕事をしている。このカードは昂揚未達成だと困った事になるが、このデッキの場合はそういう状況にあまりならないだろう。「精神壊しの悪魔」のタフネスは5なので「闇の掌握」にも「炎呼び、チャンドラ」にも引っかからない。

ギトラグの怪物
本日の主役の登場だ!「ギトラクの怪物」に『俺を使え』と言われた気がしたんだ。発掘はできないが彼から得られるものはたくさんある。「ギトラグの怪物」は素晴らしいアタッカーだし土地との相性がいい。「進化する未開地」を基本地形にしながらカードを引ける。「荒廃した湿原」で相手に生贄を要求しながらカードを引ける。「溺墓の寺院」は生贄にしてカードを引いてもまた戦場に戻せる!2枚で始めてみたが、私が思う通り強かったら3枚に増やそうと思う。

闇の掌握
今後の最強の除去になるだそう。序盤から中盤のクリーチャーは大体対処できる。終盤にタフネスが4以上あるクリーチャーが出たらクリーチャーサイズを小さくして自軍でブロックすればいい。4枚採用しなかったのは黒黒を確実に出せる保証はないからだ。

究極の価格
一部のデッキには役立たないが、どんなデッキが相手でも1体くらいは対象がいるだろう。コントロールなら「ヴリンの神童、ジェイス」だし、エルドラージ相手なら「飛行機械技師」や「雷破の執政」とか。腐るとしてもデッキに1枚しか入れていないし、毎回手札に来る訳でもないだろう。

破滅の道
「餌食」は強いが昂揚が必ず達成できるとは限らない。時にはピンポイントで除去する必要があるし、それは「餌食」ではなく「破滅の道」の役割だ。終盤で7マナ払えば除去をしながらクリーチャーを用意できる。

餌食
3マナのインスタントでクリーチャーとプレインズウォーカーを処理できるのは強そうである。このデッキなら昂揚を達成してこのカードを強く使えるだろう。「イニストラードを覆う影」のタダ強カードとは思えないが、昂揚達成がそんなに困難だとも思っていない。

溺墓の寺院
このカードは墓地に落とせばランプのような動きをインスタントタイミングで行える事からいいカードだと思う。「ギトラグの怪物」の餌になるんだからますますいい。「溺墓の寺院」は大好きだし、スタンダードに限らず下の環境でも活躍するだろう。

灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
カードアドバンテージを稼いで、クリーチャーを破壊して、生き残ったらドローで相手を倒せるプレインズウォーカーでしょう?「灯の再覚醒、オブ・ニクシリス」は黒い除去デッキなら大活躍だし、「見えざる者、ヴラスカ」には出来なかった役割だ。

強迫
ランプ呪文を叩き落したい場合や「灯の再覚醒、オブ・ニクシリス」を唱える前の前方確認をしたい場合もあるだろう。「強迫」はメインに採用できるカードだ。メタゲームが見えないうちは2枚にとどめておく。

骨読み
このデッキで「苦い真理」を使えないので妥協案だ。正直占術2は使えるのでそんなに弱くない。

末永く
終盤に使うにはすごくいいカードだろう。「ギトラグの怪物」「巨森の予見者、ニッサ」「精神壊しの悪魔」「ゲトの裏切り者、カリタス」を終盤にリアニメイトするなんて強いに決まっている。このうち2枚を戦場に戻し、このカード自体もデッキに戻るのでまた使えるかもしれない。「ギトラグの怪物」と「ゲトの裏切り者、カリタス」で9マナかかるところをこのカードなら6マナでやってくれる。

ニッサの誓い
昂揚の種になるし、脅威となる生物を探しにいけるし、序盤は土地を探せる。この次のカードと「ニッサの誓い」、どちらがいいかはまだ何とも言えない。

発生の器
このカードを生贄に捧げる事で墓地にエンチャントを落とせるし、3枚のカードを追加で落とせる。このカードはパーマネントしか手札に入らないのでそこは怖い。「ニッサの誓い」とこのカードのどちらがいいかはやってみないと解らない。

死霧の猛禽
他のミッドレンジ相手にサイドインしたい。コントロール相手には復活するアタッカーとしてサイドインしたいしサイドアウトしたい除去がたくさんある。

冷酷な軍族
早くケリをつけたいランプ相手に使う。コントロール相手にもクロックを早めるため、全体除去の後に疾駆で出すために使える。

精神腐敗
ランプ、コントロール相手に入れたいカード。「精神背信」や「強迫」で1枚抜くよりも2枚叩き落としたい場合もあるだろう。

骨読み
除去の手厚い、積極的に攻めてこない相手に追加する。

衰滅
吸血鬼やカンパニーに強い。「ゲトの裏切り者、カリタス」と合わせるとちょっとしたコンボになる。

これが「ギトラグの怪物」デッキだ。次は「十三恐怖症」について検討しよう。これは「イニストラードを覆う影」で使うデッキが決まった後のお遊びデッキになるだろう。

アポロ13号は1970年4月11に発射、そして酸素タンクの爆発に見舞われた。
スペースシャトル"コロンビア"の事故(コロンビア号空中分解事故で検索)が起きたのは113回目の打ち上げであった。
フランスのフィリップ4世は1307年10月13日(記事には12日と書かれているが諸説ありそう)、金曜日にテンプル騎士団の一斉逮捕を行った(13日の金曜日の語源だろうです)。
最後の晩餐には13人いた。
伝統的に、絞首台までの階段は13段であった。
子供は法律的には13歳からティーンエイジャーだとされる(10-12歳はプレティーンなんだって)。
スポンジボブのカーニによると13の汚い言葉があるのだそうだ(海外アニメ解らん・・・)。
13って怖いよね。

Thirteen

クリーチャー(3)
3 本質を蝕むもの

プレインズウォーカー(2)
2 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス

呪文(29)
2 苦渋の破棄
2 血統の呼び出し
2 石の宣告
2 床下から
4 闇の掌握
3 衰滅
2 次元の激高
4 骨読み
1 破滅の道
3 餌食
4 十三恐怖症

土地(26)
4 荒廃した湿原
4 コイロスの洞窟
4 放棄された聖域
3 平地
4 乱脈な気孔
4 沼
2 ねじれ地帯
1 ウェストヴェイルの修道院

サイドボード(15)
2 強迫
4 冷酷な軍族
4 難題の予見者
1 餌食
2 精神背信
2 究極の価格

このデッキが目指すのは対戦相手のライフを13にする事である。複数枚の十三恐怖症を採用する事で目的の達成を早める事ができる「コイロスの洞窟」があるのでライフを13から遠ざける事もできる。「血統の呼び出し」により絆魂持ちのクリーチャーを出してライフを13以上に保ち、自分のエンチャントで死ぬ事を回避する。「苦渋の破棄」「骨読み」「灯の再覚醒、オブ・ニクシリス」によってもライフを調整可能だ。「床下から」は5マナでゾンビの軍団を生み出せるし、ゲームが長引いたら「血統の呼び出し」で捨てて大量のゾンビを生み出してから相手のライフが13に近づくまで小突けばいい。最後に、「本質を蝕むもの」のドレインにより相手のライフを忌まわしい「13」に近づけよう。

このデッキが強いかどうかは知らないがMOで回してからアップデートしたリストを挙げようと思っている。それまでは上記の「ギトラグの怪物」と「十三恐怖症」のデッキを楽しんでみてくれ。もし他に試してみてほしいカードがあればコメントに記載してくれれば後で何かできないか考えてみる。

いつも読んでくれて有難う。
次回まで、巨大カエルと13に気を付けろ。


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