2016年4月19日火曜日

【翻訳】Gitrog Jund/ギトラグジャンド

ブスの瞳に恋してるって言えばいいのでしょうか。


「イニストラードを覆う影」においてこのカードほど可愛いカードはないかもしれません。
見た目のおぞましさに反してテキストに書いてあることはとても可愛い。
そう、可愛いのです。


あんたはあたしの言うとおり毎ターン土地を生け贄にしなさいよね!
でも土地は毎ターン2枚置いてもいいよ。勘違いしないでよね、あんたのためじゃないんだから!
それと土地が墓地に落ちたらカードを引いてもいいわ・・・ほら、あんたが土地をセットしてくれないと、あたしが困るじゃない・・・ああもう!いいからカード引いてさっさと土地置きなさいよ!墓地に落ちちゃうじゃない!


原文はこちら




先週の記事で私は皆さんの投票結果に従ってデッキを組むと宣言しました。ツイッターで投票を呼び掛けたら「ギトラグの怪物」が実に44%の投票を得ました。
(参考:「末永く」が20%、「黄金夜の懲罰者」10%、「先駆ける者、ナヒリ」26%だったそうです)


「ギトラグの怪物」はかなりプレイしましたし、色々デッキをいじりました。デッキの完成形におけるこのカードの働きに私は満足です。このカードは大きいし、色々な方向性で使える強力な能力を持っています。色が噛み合うならとりあえず突っ込んでおけばアドバンテージを勝手に稼いでくれます。もちろん、このカードを主軸としたデッキを組む事もかのうだし、本日私がやりたいのはそれです。


「ギトラグの怪物」を初めて見た時、私はいかに土地を墓地に置くかを考えさせられました。いkアが私の思いついた方法です。


苦しめる声とマグマの洞察力-両方ともカードそれ自体は平凡なものです。手数が増えるわけでもなく、ただいらないカードをデッキトップの何か違うカードに入れ替えているだけです。赤はドローが弱い色として知られていますが、手札を捨てたい場合には有用なカードとなります。例えばマッドネスコストで唱えたい時や「ギトラグの怪物」を活かしたい時ですね。この赤いソーサリーは「ギトラグの怪物」デッキには綺麗に入りそうです。


炎呼び、チャンドラ-チャンドラはスタンダードで最も多才なプレインズウォーカーとして人気急上昇中です。彼女は高打点を叩き出し、盤面を綺麗にし、又は手札を入れ替える事ができます。「ギトラグの怪物」と組み合わせると彼女の0能力はとても強力です。1枚でも土地を捨てれば手札が1枚増えるのです。


溶鉄の渦-「突撃の地鳴り」の弟分は「ギトラグの怪物」を使用するデッキで輝きます。土地1枚のディスカードは2点のダメージのみならず手札の入れ替えになり、そうそう手札から土地がなくなる事はないでしょう。唯一の制限は赤マナが必要な事です。


進化する未開地-新しいスタンダードでは3色デッキを回すには「進化する未開地」が必須です。幸いにも環境が遅いため土地のタップインが致命傷になりません。「進化する未開地」は「ギトラグの怪物」と組み合わせると強力で、5ターン目にギトラグの怪物を唱えてから追加の土地セットに「進化する未開地」を置くのが特に気持ちよさそうです。そうすれば相手が除去を打ってきても最低限「探検」になります。


墓地肥やし-今のスタンダードには掘る手段が「群れの結集」、「発生の器」に「蟻走感」と豊富にあります。しかしながら、これらのカードは「ギトラグの怪物」がいないと弱いし、特に墓地肥やしとシナジーを形成するカードが他に入っていないとどうしようもありません。「ギトラグの怪物」デッキに入れる選択肢としては有りですが、他の選択肢が残っている限り積極的に採用したいものではありません。


土地を墓地に置き、「ギトラグの怪物」を誘発させる準備が出来ました。次はどうしましょう?


ウルヴェンワルド横断-横断はスタンダード最強カードの一角で常に素晴らしい動きをします。「ギトラグの怪物」デッキの場合、序盤はマナ安定に用いられます。3色デッキなので序盤に「地勢」を唱えられるのは悪くありません。終盤になると、横断はカエルや他のクリーチャー、土地を手札に持ってくる教示者になります。横断によって多様なカードをピン挿ししたシルバーバレット戦略を採用できます。


ムラーサの胎動-「ムラーサの胎動」は私の大好きなカードで「イニストラードを覆う影」発売前のスタンダードでも一度デッキを組みました。コントロールや遅めのミッドレンジで胎動を使うのが本当に大好きで、それはアグロ相手には時間を稼ぎ、ミッドレンジやコントロール相手には土地を減らさずに済むからです。「ギトラグの怪物」デッキを回すと墓地には大量の土地が落ちます。土地がもういらない場合は他の生物を手札に戻せばいいでしょう。しかし、私は多くの場合、土地を選ぶと思います。


土地守-「土地守」は「イニストラードを覆う影」においてもっと評価されるべきカードであり、「ギトラグの怪物」や「溶鉄の渦」とすさまじいシナジーを形成します。しかし、このカードは単体では弱いのでメインボードに採用したくはありません。このカードはコントロールやミッドレンジ相手に強力です。「土地守」と「溶鉄の渦」の組み合わせは「罰する火」と「燃え柳の木立」のように機能します。少々まどろっこしいですが、一度パターンに入れば対戦相手はそうそうクリーチャーを守りきれないでしょう。この組み合わせに「ギトラグの怪物」が加われば容易に止められないドローエンジンが完成します(対戦相手が1/1に除去を打つまで)。


伝えたい事をおおよそ伝えたのでデッキレシピです。
クリーチャー(8)
1 ゴブリンの闇住まい
4 森の代言者
2 ギトラグの怪物
1 ウルヴェンワルドのハイドラ
プレインズウォーカー(6)
3 アーリン・コード
3 炎呼び、チャンドラ
呪文(21)
2 焦熱の衝動
1 マグマの洞察力
3 溶鉄の渦
4 ムラーサの胎動
3 光輝の炎
3 苦しめる声
3 ウルヴェンワルド横断
2 究極の価格
土地(25)
2 燃えがらの林間地
4 進化する未開地
1 凶兆の廃墟
3 森
3 獲物道
4 風切る泥沼
3 山
1 ならず者の道
2 燻る湿地
1 沼
1 ウェストヴェイルの修道院
サイドボード(15)
1 翼切り
3 強迫
3 土地守
2 コラガンの命令
3 コジレックの帰還
3 焙り焼き


免責事項:昨今私はテストプレイをMO上で行っており、「イニストラードを覆う影」はこの記事を執筆しているタイミングではリリースされていません。このデッキは私が試運転を始めたばかりの机上のものです。
それを踏まえて先ほど説明しなかったカードについて解説します。


2枚のギトラグの怪物-デッキの主軸ですが何で2枚なのかって?これは5マナの伝説のクリーチャーで手札でダブつくのは避けたいからです。「ウルヴェンワルド横断」で探す事ができますし、手札を捨てる手段(苦しめる声とか)が豊富にあり、対戦相手はこちらのクリーチャーやプレインズウォーカーを除去してくるので昂揚は問題なく達成できます。


1枚のゴブリンの闇住まい-このゴブリンは強いですが、「ギトラグの怪物」が入るデッキで5マナのクリーチャーを手札に滞留させる訳にはいきません。「ゴブリンの闇住まい」は「ウルヴェンワルド横断」で引っ張るカードとしては素晴らしいですし、出た時の誘発で再度「ウルヴェンワルド横断」を唱えてもいいでしょう。総じてタダ強なのでできれば2枚採用したいところです。


4枚の森の代言者-防御に回れる2マナのクリーチャーが欲しく、このカードなら最適でしょう。このカードは白ウィニー相手の守りにもコントロール相手の攻撃にも使えます。理想は毎ターン土地をセットする事ですが5ターン目まで土地が2枚でストップする事もあり得るので出来れば毎回「森の代言者」を唱えたいです。


3枚の光輝の炎-このデッキは遅く、速いデッキに轢き殺されたくはありません。メインボードに全体除去を3枚採用するのは危険ですが、「苦しめる声」と「炎呼び、チャンドラ」がいれば不要な時に入れ替える事もできます。


2枚ずつの究極の価格と焦熱の衝動-「ヴリンの神童、ジェイス」やアグレッシブなデッキ用のじょ版の除去です。これらは唱えやすく(効果が強い反面色拘束も強い「闇の掌握」や「破滅の道」は使いたくありません)、「ゴブリンの闇住まい」のネタになります。


3枚のアーリン・コード-「アーリン・コード」は使わないのがもったいないです。アーリンは生物主体のデッキで使った方がいいのですが、赤緑で生物主体のデッキは現状作れなさそうです。アーリンの全体強化の能力は活かせなさそうですが狼トークン生成と稲妻は無視できない強さです。このデッキにはアーリンを守る手段(「森の代言者」と除去)があり、彼女も自身を守る手段があります。墓地に落ちた際には「ウルヴェンワルド横断」の昂揚達成のための種になります。


1枚のウルヴェンワルドのハイドラ-あまり「ウルヴェンワルドのハイドラ」を採用したデッキを見かけませんが、理解に苦しみます。多少強化された「原始のタイタン」であり探したい土地も強力です。通常は「ウェストヴェイルの修道院」を真っ先にサーチしますが、「ウルヴェンワルドのハイドラ」が手札にくるのが遅かった場合は「ならず者の道」を出します。このデッキの場合ハイドラは7/7で始まり毎ターン育つ一方で、「ならず者の道」があれば致命的でしょう。他のクリーチャーと同様、「ウルヴェンワルド横断」の対象で「ムラーサの胎動」で戻せるので1枚で問題ありません。「石の宣告」にだけは気を付けてください。


25枚の土地を採用し、ほとんどが「溶鉄の渦」で求められる赤マナを出す事が出来ます。4枚の「進化する未開地」は色安定、昂揚達成、「ギトラグの怪物」のドローのためにほぼ必須です。横断で色安定させるため、2ターン目に「森の代言者」を着地させるため、緑マナ序盤で最重要です。


サイドボード


3枚の強迫-「強迫」は明らかに対コントロール用ですが、このデッキに一番ぶっ刺さる除去「石の宣告」を採用する白いデッキ相手にも重要です。土地20枚の白ウィニーには入れませんが、バントカンパニーその他宣告を採用するデッキには入れます。


2枚のコラガンの命令-このデッキのクリーチャーは少なく、デッキには除去が入っているものなのでこのデッキのクリーチャーはすぐ死にます。「コラガンの命令」でクリーチャーを再利用できますし、除去やハンデスの役割も兼ねます。黒系のミッドレンジやコントロールに対して強力ですが「石の宣告」を採用するデッキには役立たないでしょう。


3枚の土地守-先ほど「土地守」の説明をしましたが、このカードは相手が「衰滅」、「闇の掌握」や「焦熱の衝動」をサイドアウトしたところで使いたいのです。これらの除去はこのデッキの大半のクリーチャーには効かないので相手はサイドアウトするでしょう。「土地守」はカウンター構えられる前に出せますのでコントロール相手に強いでしょう。「ギトラグの怪物」、「溶鉄の渦」と「土地守」のコンボは楽しそうだし、一度回れば凶悪です。


3枚のコジレックの帰還-白ウィニー相手に必須です。「鞭打つ触手」の方がいいかもしれませんが、3ターン目に唱える事を考えると色拘束が厳しそうです。


3枚の焙り焼き-エルドラージには多分勝てないので焙り焼きを入れましょう。


1枚の翼切り-「龍王オジュタイ」や「大天使アヴァシン」への対処が迫られる時もあるでしょう。「翼切り」は柔軟さに欠けるので1枚です。




まとめ


「ギトラグの怪物」はよくデザインされたカードでこれからの18か月でこれを使ったジャンド、アブザン、スゥルタイやただの緑黒でもいいので色々なデッキを色々見たいです。緑黒のドローが強い事はあまりないので出来る時に緑黒でアドを稼ぐべきです。先ほども言いましたが、このデッキはmあだ試運転前でMOで回してみるのが楽しみです(この記事が掲載される事にはMOで「イニストラードを覆う影」が実装されているでしょう)。皆さんも是非まわしてみてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿