2016年5月19日木曜日

【翻訳】Affinity in the New Modern/新親和(モダン)

親和って、速いよね。


「祖先の幻視」と「弱者の剣」の解禁から、親和は結果を残せていない。SCG OPENはミルウォーキーもインディアナポリスでもトップ8に親和はいなかった。MOチャンピオンシップでも見かけなかった。そしてMO内のメタゲームからも使用率が落ちている。何があった?
果たして親和はGPシャーロッテやGPロサンゼルスにおける選択肢になるだろうか?


俺は「なる」と信じている。親和は「飛行機械の鋳造所」と「弱者の剣」デッキを倒せないし、「祖先の幻視」で軽量除去を補充するようなデッキにも厳しい、そこは同意する。だが、そのような新しいデッキはまだ大きな勢力にはなっていないし、親和は未だにメイン最強デッキの1つなのだ。
先週、俺はMOリーグで以下の親和で4-1している。


土地
4 ダークスティールの城塞
4 墨蛾の生息地
4 空僻地
4 ちらつき蛾の生息地
1 山


クリーチャー
4 はばたき飛行機械
3 メムナイト
4 大霊堂のスカージ
4 信号の邪魔者
4 電結の荒廃者
4 鋼の監視者
3 刻まれた勇者
2 エーテリウムの達人


呪文
4 頭蓋囲い
3 感電破
4 バネ葉の太鼓
4 オパールのモックス


サイドボード
2 墓掘りの檻
2 古の遺恨
2 鞭打ち炎
1 ギラプールの霊気格子
1 四肢切断
1 思考囲い
1 虚空の杯
1 海門の残骸
1 搭載歩行機械
1 刻まれた勇者


俺が今週末、何かしらのGPに参加するとしたら、このリストか少なくとも近いもので行く。個別のカードの説明の前に、俺のGPのメタゲーム予想から話をさせてくれ。


二日目に残るデッキの大多数は以下だろう。


アブザンカンパニー
バーン
感染
ジェスカイコントロール
ジャンド


直近のイベントの結果と俺の肌感覚で選んだ。もちろん、モダンはもっと多様性のあるフォーマットだ。他にも強いデッキはいくらでもある、例えばアブザンミッドレンジ、赤緑トロン、風景の変容、zoo・・・そして20以上の戦えるデッキを挙げるくらいなら容易だ(他だとむかつき、呪禁オーラ、復習蔦、エルドラージタックス、エルフ、御霊の復讐、赤緑エルドラージ、グリクシスコントロール、グリクシスデルバー、ヘイトベアー、キキコード、ランタンコントロール、リビングエンド、マーフォーク、ナヤカンパニー、ストーム、SCZ、ティムールミッドレンジ、裂け目の突破、青白トロン)


だが、それでもあえて5つ選ばないといけないのであれば、俺は上記の5つのデッキへの対策を考えるし、このメタゲーム予想がカード選定に影響している。


・刻まれた勇者


今現在、多くのプレーヤーは「稲妻」、「流刑への道」、「終止」に対して"フェア"に戦おうとしている。ジャンドやジェスカイで環境が支配されるようであれば、それは「刻まれた勇者」には追い風だ。さらに、俺の選んだトップ5にはコンボデッキも無色デッキもないため、「刻まれた勇者」が役に立たない相手はいない。
結論として、他の選択肢(「エーテリウムの達人」「アーティファクトの魂込め」や「溶接の壺」)は全て「流刑への道」や「終止」に弱い。したがってこのようなカードは採用しにくい。


俺のリストは「刻まれた勇者」を3枚メイン、1枚サイドに入れている。4枚目をサイドにしているのは3マナの呪文を5枚以上入れたくないし、「エーテリウムの達人」は2枚は最低でも入れておきたいからだ。
「刻まれた勇者」を2枚にして「物読み」を入れたくなる気持ちは解るが、今は最低でも2枚は入れるべきで、3枚目をメインに入れておけばサイドボードの枠が1枚増えるとでも思ってくれ。


・感電破


「ぎらつかせのエルフ」や「臓物の予見者」を使ったクリーチャーによるコンボが隆盛している。そのようなデッキには軽量除去が有効で、「感電破」の出番だ。
他の候補(「虚空の杯」、「呪文滑り」、「頑固な否認」)は全てアブザンカンパニーには弱く、そもそも受け皿が狭いので「感電破」を推す。


俺のデッキは3枚の「感電破」に山を入れている。4枚目を入れていないのは初手に複数枚引きたくないからだ。アーティファクトを引けないと速いデッキに負ける。
俺のメタゲーム予想とズレがあるなら、「感電破」を2枚にしてもいいだろうが、最低2枚は入れておけ。




以前、サイドボードについての記事を書いたが、それはエルドラージ環境下での事だったので今の環境を前提にした説明をする。




・墓堀りの檻


アブザンカンパニーは見ておかないといけないし、復習蔦も要注意だ。しかし復讐蔦は先週末は結果を残せなかった(そしてこのデッキをMOチャンピオンシップに持ち込んだMangus Lanttoもデッキアワーの不足を認めている)。
だが、「傲慢な新生子」と「秘蔵の縫合体」で何かやらかす人が現れても俺は驚かない。


これらのデッキに対しては「墓堀りの檻」の方が「大祖始の遺産」より刺さる。
よって俺は2枚サイドボードに入れるべきだと考えている。リビングエンドや弱者の剣はそこまで多くないだろうから、保険で「大祖始の遺産」を1枚入れるといったことはしない。


・呪文滑り


「呪文滑り」は親和、呪禁オーラ、感染、ジャンドにいくつかのローグに対して投入するが、最良ではない。理由は、一番対策しないといけない感染は「よじれた映像」を使ってくるからだ。


感染が増えると見ているのであれば「シルヴォクののけ者、メリーラ」を入れればいい。俺がメリーラを採用しなかったのは「コラガンの命令」を使うデッキはその他諸々への対策に「呪文滑り」を捨てきれなかったからだ。
しかし、メリーラは検討の余地がある。


・搭載歩行機械、海門の残骸


ジャンド、アブザンミッドレンジ、ジェスカイコントロールを相手すると盤面の立て直しが必要になる。
これらのカードに4枚目の「刻まれた勇者」があればできるだろう。
「感電破」の代わりに入れろ。


「搭載歩行機械」はものすごく強いとは思わないし、サイドに入れる程の価値があるのか未だなんとも言えない。
「思考囲い」を増やした方がいいんじゃないかとも思うが、例えば相手が「粉砕の嵐」や「忍び寄る腐食」を唱えた時に「搭載歩行機械」と「電結の荒廃者」が盤面にあったらたまらない。




・結論


親和は皆が警戒を解いた時に使うとものすごく強い。
MOチャンピオンシップやSCG OPENのトップ8を見ていると、平均して3枚は親和専用のサイドボードが入っていた(親和専用ではないだろうが、親和に投入されるだろう除去カードがさらに入っている)。
これは結構多い。しかし、親和がこのまま活躍できないでいるとこういった状況は変わるだろう。
親和対策を0枚にするといった事はまずないだろうが、「古の遺恨」や「石のような静寂」を1枚減らすくらいの事は有り得る。


予想が当たれば、親和はいいところまで行けるだろうし、俺のメタゲーム予想通りであればこのリストでいける。
刻まれたアイツはまだ錆びていない。

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