2016年5月19日木曜日

【翻訳】Jund in New Modern/新ジャンド(モダン)

ジャンドはいつも強い気がしている。



終末のGPに備えてモダンのデッキを考えた結果、ジャンドを使う事にした。
ジャンドは追い風な部分も、向かい風な部分もある。


「血編み髪のエルフ」に「死儀礼のシャーマン」を使えた事はジャンドは常に有利だった。
全てに対して回答があり、相手がすぐにゲームを決められない時は「血編み髪のエルフ」と「ヴェールのリリアナ」で1対2交換を始められるのだ。
だが、それはもう過去の栄光である。


知っておいた方がいいのは、もはやジャンドは最強ではないという事だ。
「祖先の幻視」と「弱者の剣」の解禁、「先駆ける者、ナヒリ」が刷られた事により問題は深刻である。
「瞬唱の魔導士」は既に迷惑であり、相手のミッドレンジは消耗戦に耐えられる武器を次から次へと手に入れている。
ジェスカイが多いと予想される場合、ジャンドを選んではいけない。


にも関わらず、俺は前回のプロツアーでジャンドを選択、8-2を記録した。
アブザン、グリクシス、エルドラージ、青白コントロールには不利だろうと解っていたが、それを踏まえてだ。


俺は前回ジャンドを選んだし、今回も選ぶだろう。ジャンドは色々な事がスムーズに、効果的に、一貫してできる。コントロールを相手するのにジャンド使うのはマズいが、コンボ相手に「思考囲い」+「闇の腹心」をプレイしたりビートダウン相手に「タルモゴイフ」と「稲妻」をプレイしたいのであればジャンドを使うべきだ。


ジャンドの美しさはあらゆる事を最小限のマナで行える事だ。よって早いデッキにペースを合わせやすいし、コンボ相手にクロックを刻む事ができる。他のミッドレンジであれば「機を見た援軍」や「イゼットの静電術師」で弱点を補わないといけないところだが、こういう相手でもジャンドは最初から戦える。


ジャンドは感染、バーン、zoo、召喚の調べ、ヘイトベアー、親和といったクリーチャーデッキが多い環境に強い。だからプロツアーで使用したのだ。
今回のGPではジェスカイコントロールやミッドレンジデッキもいるだろうが、まだクリーチャーデッキがモダンの中心になると見ている。


全てのジャンド使いに対するアドバイスだが、デッキの強みを活かせ。
ジェスカイにメインで勝とうとするのではなく、サイドボード後の「苦い真理」と5マナ生物で戦え。
一方早いデッキには自信を持って対処しろ。
より大きなミッドレンジと当たったら「思考囲い」と「闇の腹心」でなんとかなるように祈れ。
いずれのマッチもそこまで酷い事にはならないはずだ。


土地
4 怒り狂う山峡
1 森
2 沼
1 踏み鳴らされる地
2 草むした墓
1 血の墓所
4 新緑の地下墓地
4 血染めのぬかるみ
1 樹木茂る山麓
4 黒割れの岸


クリーチャー
1 渋面の溶岩使い
4 タルモゴイフ
4 闇の腹心
2 漁る軟泥
2 ゲトの裏切り者、カリタス


呪文
4 コジレックの審問
2 思考囲い
4 稲妻
1 炎の印章
1 終止
1 戦慄掘り
2 突然の衰微
4 ヴェールのリリアナ
1 コラガンの命令
2 大渦の脈動
1 殺戮の契約


サイドボード
4 台所の嫌がらせ屋
1 強迫
1 見栄え損ない
1 古の遺恨
1 粉砕の嵐
1 渋面の溶岩使い
3 大爆発の魔導士
1 塵への崩壊
1 沸騰
1 最後のトロール、スラーン


メインボードは感染と召喚の調べデッキを倒せるように作った。サイドボードはバーン、zoo、風景の変容、親和対策にあてている。
「先駆ける者、ナヒリ」がいるので少し改造した。彼女に直接対処できるように除去の選択を変えた(2枚の大渦の脈動と1枚の戦慄掘り)のと、青の遅いデッキに有効な2枚をサイドボードに入れた。
「最後のトロール、スラーン」は青いデッキにとっては対処が難しく、「祖先の幻視」の待機が明けたところで状況は変わらずそのまま勝てるだろう。
俺はピン挿しの沸騰が大好きだ。1月前なら「窒息」だったかもしれないが、ナヒリは忠誠度を2使うだけでエンチャントを除去できる事は記憶にとどめておけ。それと、「窒息」は長い事使われているがインスタントである「沸騰」はそうでもない。相手はきっと驚く。


よって、最近のモダンはジャンドがいいと思っている。
多種多様なデッキに備えながらも、デッキの強さを信じろ。
フォーマットの最強カードを丸っと詰め込んだデッキを使うのは、今なら正解だ。


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