2016年5月9日月曜日

【翻訳】Daily Digest: Eldrazi Smash!

GP東京お疲れ様でした。


次のGP京都は前向きに遠征を検討しているのでよろしくお願いします。


原文はこちら


GPトロントはフォーマットのトップデッキに支配された。15ラウンドの終わりなると、上位卓は「謎の石の儀式」デッキ、バントカンパニー、緑白トークン、少々のコントロールで埋まっていた。例外的に面白かったのはトップ32に入った、アグレッシブな青白エルドラージである。人間デッキは横に並ぶがこのデッキは縦に長く、マナは「面晶体の這行器」にサポートされている。


「ゼンディカーの同盟者、ギデオン」と「難題の予見者」は環境の定番で、3ターン目に唱えるとより強力だ。SCGBALT(バルティモア?)の白黒エルドラージに「面晶体の這行器」が採用された理由である。
この青白バージョンは相手の動きに対処するのではなく、より積極的に攻める。メインの「現実を砕くもの」と「反射魔道士」がそれを可能にする。


「徴税の大天使」は、特に「永遠の見守り」と合わせると強力だがマナ基盤が厳しい。このデッキに入っている18枚の白マナ源、11枚の青マナ源、9枚の無色マナ源(「面晶体の這行器」を除く)だと無色が少々出にくいように思える。「アダーカー荒原」を使えないのが問題だが構築次第では乗り越えられる。それにしてもこれで白のトリプルシンボルを出すのは贅沢だ。


私は残り2枚の「現実を砕くもの」を入れたい。単純に強いし、ギデオンと「面晶体の這行器」の後押しでより強力になる。「大天使アヴァシン」も強力だが、「現実を砕くもの」の方がいいんじゃないだろうか。


「現実を砕くもの」の要求する無色マナが厳しそうであれば、「希望を溺れさせるもの」でもいいだろう。最近のモダンで見かけたカードだが、終盤に溺れさせるものと「変位エルドラージ」の組み合わせの強さは青天井だし、最近のスタンのクリーチャーは守りが固く除去スペルで対処しにくい事が多い。
このような状況下の溺れさせるものは戦術的にアリだし、中盤の膠着を打開する意外な一手となるだろう。この場合、土地は25枚目が欲しい。


変位エルドラージは万能クリーチャーだ。「希望を溺れさせるもの」、「難題の予見者」、「反射魔道士」とよく噛み合う。もちろんギデオンをちらつかせて忠誠度能力を1ターンに2回起動してもよい。このデッキはマナフラッドは問題にならず、変位エルドラージで膠着を打開するのは素晴らしい発想だ。


サイドボードに面白みはない、弱いという事ではないが。「否認」と「払拭」は良い選択だ、「神聖なる月光」もだが。「フェリダーの仔」は人間デッキ相手ならブロックした上で「永遠の見守り」を排除できる。しかし、「絹包み」と「停滞の罠」が入っていないのはいかがなものか。


「氷爆の執政」は現在のスタンダードで是非使いたいカードだが、使うデッキがなかった。このデッキには入りそうだが、「現実を砕くもの」と「大天使アヴァシン」で5マナ域が渋滞している上にこのマナ基盤で青のダブルシンボルのカードは選択肢として怪しい。


この手の大きめの生物で攻撃するアグロは最近成立したもので(赤緑怪物や、赤黒ドラゴンのように)、このデッキはそういった戦略の後継にあたるのだろう。
トップ32に食い込んだこのローグデッキの存在は現環境の強いデッキに対する挑戦状であり、同時にこのアーキタイプの潜在的な強さを主張している。
私は引き続きこのデッキの動向に注目していきたい。


クリーチャー(24)
4 面晶体の這行器
2 徴税の大天使
1 希望を溺れさせるもの
4 変位エルドラージ
1 白蘭の騎士
2 現実を砕くもの
4 反射魔道士
4 難題の予見者
2 大天使アヴァシン
プレインズウォーカー(4)
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
呪文(8)
1 永遠の見守り
1 本質の変転
2 歪める嘆き
4 石の宣告
土地(24)
1 島
6 平地
4 戦場の鍛冶場
1 魔道士輪の魔力網
1 鏡の池
4 港町
4 大草原の川
2 シヴの浅瀬
1 ウェストヴェイルの修道院

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