2016年6月2日木曜日

【翻訳】Breaking Down Eternal Masters Limited/エタマスリミテッドについての考察

リミテ記事は自信ないんですが、エタマスドラフトは1回はやりそうなので私自身も予習がてら。
執筆者のSeth ManfieldはGPニューヨークでぶちかました人ですね。
原文はこちら


エターナルマスターズはマジックに関わるあらゆる層を興奮させた。
このセットを一番楽しむ方法は、個々の再録に注目する事を除くと、ドラフトだ。
エタマスドラフトがモダマスドラフトのようになるといいね。だってモダマスドラフト超面白かったし。


やってみないと解らないが、今回は2色環境になるだろうと見ている。
先んじて10個のアーキタイプを紹介し、多少のキーカードに触れようと思う。
レアは強いからね、レアについて話すつもりはない。大事なのはドラフトでより見る機械の多いコモンとアンコモンの把握だよ。
多くのレアはボムで、一部は使い物にならない。その辺の判断は自分でできるでしょ?


・赤白アグロ

キーカード:バリーノックの群勢、農民の結集、北風乗り、熱血漢の聖戦士、炎の稲妻、ケルドのチャンピオン、炎の血族の盲信者

赤白は古来からリミテッドで最もアグレッシブなアーキタイプだと言われている。
白は生物が豊富で赤には軽い除去がある。
生物のパワーがタフネスより高くブロックに回るつもりなんてなく、「熱血漢の聖戦士」「ケルドのチャンピオン」はテンポを取れる。

赤と白は除去の選択肢が広いから、優先順位をつけるならクリーチャーの質がいい事、少なくとも軽い事を優先してよりよい除去を求めるのは後回しだ。
恐れずに「先兵の精鋭」を使え。このデッキは相手より早くないといけないんだ。


・赤緑ファッティー

キーカード:密林の猿人、ギトゥの投石戦士、火打ち蹄の猪、皇帝クロコダイル、歩哨蜘蛛、血編み髪のエルフ

この色の組み合わせは生物の選択肢が広いが、この色を選ばない限り誰も取らないカードが3枚ある、「密林の猿人」「血編み髪のエルフ」「火打ち蹄の猪」
昨今ファッティーをプレイするデッキでも6マナや7マナの生物が必須ではなくなっており、「皇帝クロコダイル」がいれば7ターン目まで待たなくとも充分だ。

赤の軽量除去、緑のコンバットトリックはこちらが準備する時間を稼いでくれる。
しかし、このデッキは土地が伸びないといけないので土地は18枚になるだろう。
さらにこのセットにはフラッシュバックがあるのでマナの使い道はある。


・緑黒エルフ

キーカード:病み土のドルイド、リス・アラナの傷刃、眼腐りの終焉、森林守りのエルフ、リス・アラナの狩りの達人、傲慢な完全者、エルフの先兵

時にはセットの中に大量の部族シナジーが含まれている場合がある。エターナルマスターズにおいてはエルフはあらかじめ知っておかないといけないし、エルフはほぼほぼ緑と黒だ。
エルフデッキを強化するエルフが大量にある。
エルフを組むのであればエルフのピックが最優先となる。

いいエルフデッキはすごい事になりそうだが、噛み合わないエルフデッキは1マッチすら取れないだろう。エルフシナジーはなくとも充分強い緑黒デッキは組めるだろうが、多分おもんない!
これは俺が一番行きたいアーキタイプで、他の人にやって欲しくないアーキタイプだ。
パックの中身にもよるが8人ドラフトなら1人か2人しかエルフは組めないだろう。


・青黒コントロール

キーカード:綿密な分析、マーフォークの物あさり、象亀、グレイブディガー、ネクラタル、非劇的な過ち

エターナルマスターズにおいて青は遥かにコントロールの色だ。したがって青でアグレッシブなデッキは滅多に作れない。黒もまたコントロールよりの生物と除去があり、この組み合わせはいい。
カードアドバンテージをとれるカードや墓地回収が青と黒には豊富にある。

鍵はできるだけ早く盤面を膠着させる事で、だから「象亀」が大事になってくる。
黒いドローはライフを失うので防御的なカードが欲しくなってくる。
この色の組み合わせは個々に強いカードは多いがやり過ぎになってしまってもいけない。
盤面に効果的なカードを手に入れる一番大事な方法はカードをたくさん引く事だ。


・青白飛行

キーカード:イーヴォ島の管理人、幻影獣、大クラゲ、前兆の壁、北風乗り、集魂者

青と白は伝統的に回避能力持ちが多い色で、エターナルマスターズには大量のフライヤーがいる。
「イーヴォ島の管理人」と「集魂者」はデッキに飛行クリーチャーが多い程強くなる。
飛行デッキには除去、バウンス、高タフネスのクリーチャーのサポートが必要になる。
「前兆の壁」のようなカードは飛行クリーチャーを展開する前に出しておきたい2マナだ。

総じて、飛行クリーチャー全てに対処するのは困難で、青白飛行を相手にする場合はライフレースに持ち込む必要がある。
「北風乗り」のような最高の飛行クリーチャーはコモンだ。このようなカードと対峙する事を想定すると確定除去である「平和な心」を取るだろう。
どのような流れになるかにもよるが、「平和な心」と「信仰の足枷」は青白飛行が乗り越えなければならないカードだ。


・緑白アグロ

キーカード:信仰の足枷、考え直し、天空の先達、象の導き、森の力、熊人間、アルマジロの外套

大体のリミテッドで俺は緑白デッキを組むのが大好きなのだが緑と白には大したシナジーがない。
緑が生物とコンバットトリックで押し込むところ、白が除去を提供する。
総じてエターナルマスターズの場合、俺はあまり緑白アグロはやりたくない。
その色をやる理由になるカード、必死に集めなくていいカードというものは事前に知っておきたい。
どんな緑白デッキであろうとアグレッシブになるだろうし、やるなら「森の力」「怨恨」「アルマジロの外套」あたりは絶対にとりたい。


・青緑ドレッジ

キーカード:ワームの咆哮、熊人間、神々との融和、セファリッドの賢者、嘘か真か、金切り声のスカーブ

青と緑を見ていると疑問に思うのは、「どうやってアドバンテージをとるのか?」である。
青緑はドラフトにおいてマイナーな組み合わせの1つだ。いずれの色も強烈な個性がある。
しかし今回はスレッショルドとフラッシュバックによるアドバンテージをとれそうだ。
この色にはスレッショルドとフラッシュバック、それに墓地を肥やす手段まである。

「金切り声のスカーブ」はすごくいいカードではないが、このデッキには入る。
自分の墓地を肥やすのがスレッショルド達成の近道であり、フラッシュバック持ちの呪文が墓地に落ちる事もあるだろう。
「マーフォークの物あさり」に「嘘か真か」は墓地利用にうってつけだが、必ずしもドラフトに入っているとは限らない。
青緑に行くかどうかには慎重な判断が必要だが、エターナルマスターズにおいてこの色は何かしら形にできそうだ。


・青赤スペル

キーカード:綿密な分析、放蕩魔術師、風見の本殿、激憤の本殿、ギトゥの投石戦士、甲虫背の酋長、若き紅蓮術士

青赤はエターナルマスターズにおいて最も成功しやすい組み合わせだ。
「捨て身の狂乱」に「小柄な龍装者」は青赤を使いたくなるカードだが、本当にピックしたいのはこういったカードではない。
この組み合わせは青と赤の大体の呪文がデッキに入る上に、決まりきった戦術もない。
このデッキはアド源と軽量除去で構成されるだろう。したがって本殿と甲虫背の酋長が欲しくなってくる。
このデッキは重く、生物の少ないデッキになりがちだからだ。

除去はバーンスペルになり、軽いスペルとドローの相性もいい。
「若き紅蓮術士」がいれば構築級のデッキになるだろう。


・赤黒トークン

キーカード:モグの戦争司令官、甲虫背の酋長、魂魄流、ファイレクシアの憤怒鬼、屍肉喰らい、血の芸術家

パッと見弱そうなカラーについて話をしよう。
この色は除去は濃いが生物が少ない。すぐには見抜けない隠れたテーマがこのカラーにはあったのだ。
この色にはサクリ台と小粒なクリーチャーが多い。トークンを展開して「血の芸術家」と「屍肉喰らい」で攻めるのはとても魅力的ではないか。

アグレッシブなデッキにしなければならない。コントロールしようとするな。
軽い生物を除去でサポートですれば充分勝てる。
「モグの戦争司令官」や「甲虫背の酋長」を取れるかどうかがポイント。


・白黒グッドスタッフ

キーカード:カルシダーム、白たてがみのライオン、魂のフィールド、心優しきボディガード、卑屈な幽霊、犠牲、妄信的迫害

白黒も赤黒と同様に生け贄を利用したデッキとなる。
「魂のフィールド」はそれだけでゲームに勝てる強さがある。
このデッキは強力なエンチャントや除去を使えるが、エターナルマスターズにおいて面白い戦略とは言い難い。
墓地から回収するに値するような強力なクリーチャーをピックできたのならリアニメイトもいいかもしれない。
このデッキは出た時能力を活かす土壌がある。例えば「ファイレクシアの憤怒鬼」を「白たてがみのライオン」や「微光角の鹿」で再利用しよう。


0 件のコメント:

コメントを投稿