2016年7月18日月曜日

【翻訳】Breaking Spell Queller/呪文捕らえを使おう

Seth Manfieldが無難なデッキ2つと、何やら奇妙なデッキを1つ考えているようです。



原文はこちら

話題のカードに真正面から取り組んでみよう。

「呪文捕らえ」がどれほど活躍するのか予想がつかない。異界月のスポイラーを見るに、「呪文捕らえ」が一番の壊れカードだ。
このカードはどこをを見ても引っかかる。
飛ばなくてよくない?
サイズは2/3もなくてよくない?
3マナは軽くない?

「呪文捕らえ」を4積みしたいと言えば青白スピリットになるだろう。
以下は異界月の前にBrennan DeCandioが回した青白スピリットだ。

青白スピリット
Brennan DeCandio
SCGオープン-6/18:準決勝

クリーチャー(29)
1 族樹の精霊、アナフェンザ
3 大天使アヴァシン
3 往時の主教
4 空中生成エルドラージ
3 ハンウィアーの民兵隊長
4 白蘭の騎士
4 鎖鳴らし
3 反射魔道士
4 スレイベンの検査官

プレインズウォーカー(3)
3 ゼンディカーの同盟者、ギデオン

呪文(5)
2 オジュタイの命令
3 停滞の罠

土地(23)
2 曲がりくねる川
12 平地
4 港町
4 大草原の川
1 ウェストヴェイルの修道院

サイドボード(15)
1 大天使アヴァシン
3 徴税の大天使
2 石の宣告
1 フェリダーの仔
3 否認
1 オジュタイの命令
1 反射魔道士
2 荒野の確保
1 層雲の踊り手

これはスピリットデッキというよりごちゃ混ぜデッキだ。
これから「呪文捕らえ」のために枠を作ってみよう。

「鎖鳴らし」は守るべきスピリットが増えた事で強くなっている。
「呪文捕らえ」を守る事で相手に追放した呪文を唱えさせないのは非常に重要だ。
「鎖鳴らし」と「大天使アヴァシン」は既に瞬速を持っており、そこに新たな瞬速が加わる。
何が出てくるか予想がつかない状況では瞬速は非常に相手し辛い。

DeCandioのデッキは種々のシナジーを盛り込んでいるがやり過ぎにも見える。
青白フラッシュの方向で組むのも1つの回答だが、それとは別にスピリットにこだわるのもいい。

青白スピリット
Seth Manfield

クリーチャー(26)
4 往時の主教
4 霊廟の放浪者
4 ネベルガストの伝令
2 霜のニブリス
4 鎖鳴らし
4 無私の霊魂
4 呪文捕らえ

呪文(10)
2 意思の激突
3 本質の変転
1 オジュタイの命令
2 停滞の罠
2 非実体化

土地(24)
7 島
2 曲がりくねる川
7 平地
4 港町
4 大草原の川

これはできるだけスピリットに寄せたデッキだ。
スピリット以外でも検討すべきカードはある、「反射魔道士」とかね。ただ、それだとスピリットデッキとは呼べなくなる。
使えそうなスピリットを集めてみると低マナ域が多いので土地は24枚にしたが1枚増やしてもいい。

「鎖鳴らし」以外にもスピリットシナジーはある。
唯一の1マナは「霊廟の放浪者」で、順番に展開できれば強力だし、毎ターン1点のダメージを与えるだけでも充分強い。
1回強化するのは可能だし、時々2回強化して3/3にする事もありそうだ。
「霊廟の放浪者」の難点は高打点を狙うとしたら自分のターンに生物を出さなければならない。つまり瞬速のメリットを享受できない事だ。

クリーチャーを自分のメインフェイズに出すか相手のターンに出すかは常に頭を使わなければならない。
「ネベルガストの伝令」は地味だがスピリットシナジーを享受できるカードである。このカードはダメージレースの時に有利であり、相手の飛行生物をどかす事ができる。又は相手の攻撃前にクリーチャーをタップしても良い。
どちらかというと防衛用に使うカードだろうが、ブロッカーとして出てきた「大天使アヴァシン」をどかせる事も覚えておけ。

「無私の霊魂」は最初に出す生物としてもいいが、「呪文捕らえ」や「霜のニブリス」を守れる点も重要だ。相手が「光輝の炎」のような全体除去を使ってくる場合、「無私の霊魂」はより重要性が増す。より大事な生物を守るために生贄に捧げろ。

「霜のニブリス」を2枚に抑えた分、ノンクリーチャー呪文はそこまで入れていない。
スピリットを主軸にしているが、ノンクリーチャー呪文がいらない訳ではない。
「非実体化」は今後結構使われると思う。

除去は2枚の「停滞の罠」のみにしている。デッキにはタップ手段、バウンス、カウンターが入っているからだ。
「本質の変転」は相手が使われ慣れていないカードで、まさにこのデッキのためにあるカード。除去をかわすだけでなく、+1/+1カウンターを乗せた上でCIP能力の再利用も素晴らしい。

青白スピリットは多くのパーツを手に入れたが、前半で書いた通り、スピリットのテーマを薄くして瞬速を主軸にしてもいい。

青白フラッシュ
Seth Manfield

クリーチャー(22)
4 大天使アヴァシン
4 次元潜入者
2 老いたる深海鬼
4 鎖鳴らし
4 反射魔導士
4 呪文捕らえ

呪文(13)
4 意思の激突
3 石の宣告
2 オジュタイの命令
2 荒野の確保
2 停滞の罠

土地(25)
6 島
3 曲がりくねる川
6 平地
4 港町
4 大草原の川
2 ウェストヴェイルの修道院

スピリットに寄せたデッキとは異なり生物は少な目で、よりコントロールに近いデッキになっている。「老いたる深海鬼」は俺が大注目しているカードで「大天使アヴァシン」を裏返す手段にもなる。
1番強いのは「反射魔道士」を3ターン目に出して「老いたる深海鬼」を4ターン目に出す事だ。

このデッキはカウンターバーンだった青赤飛行に近い。
そこまで高速デッキではないので「石の宣告」といった単体除去が必要になってくる。
カードのセレクションに違和感をおぼえるかもしれないが、クリーチャータイプがばらけるとこうなってしまう。


バントカンパニーも「呪文捕らえ」が入るデッキだろう。
バンパニーは既に完成されたデッキなのでここでわざわざ語るつもりはない。
代わりにエスパーについて検討しよう。

「呪文捕らえ」の弱点は相手の除去だ。
こいつが死んだら相手は追放した呪文を唱える事ができちゃう。
ここまではいいね?

「呪文捕らえ」に対する除去が怖くなくなる方法がある。

昇華者なら「呪文捕らえ」に追放された呪文や「停滞の罠」に追放された生物を安全に処理できる。
以下が俺のエスパー昇華者だ。

エスパー昇華者
Seth Manfield

クリーチャー(14)
4 荒廃を招くもの
1 忘却蒔き
4 呪文捕らえ
1 絶え間ない飢餓、ウラモグ
4 不毛の地の絞殺者

プレインズウォーカー(3)
2 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
1 死の宿敵、ソリン

呪文(17)
1 苦渋の破棄
2 石の宣告
3 手酷い失敗
1 苦い真理
1 隔離の場
2 絹包み
2 停滞の罠
3 精神背信
2 虚空の粉砕

土地(26)
4 進化する未開地
5 島
3 平地
4 大草原の川
4 乱脈な気孔
4 窪み渓谷
2 沼

新しいカードは「呪文捕らえ」しかないにも関わらず、これなしではありえないデッキになっている。
これはコントロールデッキで「呪文捕らえ」はカウンター付きクロックになっている。相手の呪文を「呪文捕らえ」で追放、その後に「不毛の地の絞殺者」や「荒廃を招くもの」で墓地に送れば相手にとって致命傷となるだろう。

如何に追放するかが求められるが、スタンダードでプレイアブルで追放させるカードは結構多い。
「不毛の地の絞殺者」と「荒廃を招くもの」を使いこなせるように追放させる除去、カウンター、ハンデスを大量に入れている。
カードの枚数は適当なのであるべき枚数をこれから見つけよう。

除去が多いので「荒廃を招くもの」でも充分フィニッシャーになる。
他の小粒クリーチャーもそうだが、基本的には「絶え間ない飢餓、ウラモグ」、プレインズウォーカー、「荒廃を招くもの」で勝ちにいく。
「呪文捕らえ」を使うデッキを3つ用意したが、これが1番「呪文捕らえ」を活かせている。
青白スピリットは既に存在するアーキタイプだが、昇華者はフロンティアだ。

どのリストも「呪文捕らえ」の居場所にふさわしい。
環境初期は「呪文捕らえ」は青白スピリットで使われるだろうが、青と白の土地を見かけたら常に「呪文捕らえ」に気を付けなければならない。
スタンダードでフラッシュが流行れば流行るほど皆はこのカードを警戒しなければならない。
今日のデッキはまだアイデア段階だし、早く対戦したいしプロツアーも楽しみでしょうがない。

(富士本の私見)
エスパー昇華者は「ウラモグの失脚させるもの」も何枚か入れるの検討してもいいかな、って思いました。2枚追放領域から戻すという条件が厳しいしカウンターとしては4マナって重たいし何枚も入れると回らないかもしれませんが。

7月30日はHMOです
8月20日はTTTです

個人主催者の皆さま、こちらの告知掲示板に告知していただけると幸いです。
情報が集まる程、宣伝力の高い掲示板になります。
MTG告知用掲示板



マジック:ザ・ギャザリング 異界月 ブースターパック(日本語版) 36パック入りBOX
マジック:ザ・ギャザリング 異界月 ブースターパック(英語版) 36パック入りBOX
マジック:ザ・ギャザリング 異界月 ファットパック(英語版)

0 件のコメント:

コメントを投稿